スターバックスの「マイストアパスポート」は行動範囲を広げてくれる

memStockでは、Spotifyほか各種ポッドキャスト配信サービスにて「気になるサービスを使ってみた」を配信中です。
本記事は、音声配信であるポッドキャストを「文字で読みたい人」に向けて内容を要約したものです。
気になるサービスを使ってみたとは?
起業家・投資家・ファイナンシャルプランナーである山田尚貴が、今まさに気になっているサービスについて、実際に使ってみたことで感じたそのすごさや面白さから、残念な部分やネガティブな感情までを、経営者視点などの様々な角度から分析してお話しする番組です。
スターバックスのアプリ(Webサービス)には、多くのユーザーが気づいていない機能がいくつも搭載されています。そのうちの一つが「マイストアパスポート」です。この機能の存在に気づいて以来、新しい店舗に行く楽しみが増えました。
今回は、マイストアパスポートの特徴や実際の活用方法、そして是非足を運んでもらいたいおすすめの店舗についてご紹介します。
マイストアパスポートの仕組みとスタンプ機能

マイストアパスポートとは、店舗利用と同時にデジタルスタンプが記録されていくサービスです。スタンプが記録されるためには、アカウント登録済みのスターバックスカードで支払いをする必要があります。
ステップは以下の通りです。
- My Starbucks会員登録
- My Starbucksアカウントにスターバックスカードを登録
- 登録済スターバックスカードで支払い
店頭での支払いやモバイルオーダーでスターバックスカードを使用すると、翌日にはその店舗の訪問記録が自動的に保存されます。特別な操作は必要なく、日々の利用で自然とスタンプが貯まっていきます。私は意図せずスターバックスのアプリでスターバックスカード支払いをしていたので、知らぬ間にスタンプが貯まっていました。
各スタンプをタップすると、店舗からのメッセージを見ることができます。メッセージは各店舗のオリジナルな内容となっており、例えば、観光地にある店舗では周辺の観光情報などが書かれていたり、店舗ごとの色が表れていて面白いです。

3種類のメダルでモチベーションアップ
マイストアパスポートには、3種類のメダル機能が実装されています。このメダル収集が、新しい店舗を訪れる大きな動機付けになっています。
トラベラー
トラベラーメダルは、スタンプ数(訪問店舗数)に応じて獲得できます。1店舗から始まり、10、50、100、200、300、400、500店舗と、訪問数に応じて段階的に獲得できます。
私は収録時点で319店舗のスタンプを集めていますが、スターバックスは日本全国で約1,700店舗あるようなので、まだまだ訪れる余地があると思うとワクワクします。

リピーター
リピーターメダルは、同一店舗への訪問回数に応じて獲得できます。1回、30回、50回、100回、200回と、同じ店舗への訪問を重ねることで獲得できます。リピートしている店舗を知るきっかけにもなります。
都道府県
都道府県メダルは、47都道府県内のスタンプを1つでも集めることで獲得できます。

さらに、関東や中部、近畿といった地域単位での「エリアメダル」も用意されています。エリアメダルの獲得には、該当エリア内の全都道府県内のスタンプを1つ以上ずつ集める必要があり、なかなかハードルが高いと感じています。
マイストアパスポートで広がる行動範囲
マイストアパスポートの特徴的な点は、具体的な特典がないにもかかわらず、自然とユーザーの行動範囲を広げる効果があることです。通常であれば訪れない場所や、普段降りない駅の周辺に興味が湧き、新しい発見につながる可能性があります。
私の場合、マイストアパスポートの存在を知って意識し始めてから、行動パターンが大きく変わりました。以前は同じ店舗、例えば職場のあった神田駅前の店舗ばかりを利用していましたが、スタンプを集めるために少し離れた店舗にも積極的に足を運ぶようになりました。
都道府県メダルは、特に行動範囲を広げるきっかけとなっています。例えば、関東メダル獲得のために栃木県に足りないことに気づき、わざわざ高速道路を降りて店舗に立ち寄ったこともあります。

昨今のレコメンデーション機能による最適化とは異なり、このサービスは「効率」を追求しない行動を促してくれます。時には1日に3〜4店舗を巡ることもありますが、そうした「無駄」とも思える行動が、新しい発見や体験につながることがあります。
おすすめの店舗ベスト5
これまでに訪れたことのある全国のスターバックス店舗の中から、特に印象に残っている5店舗をご紹介します。
【1位】京都二寧坂ヤサカ茶屋店
清水寺への参道に位置し、伝統的な町家の趣を活かした店舗です。外観からはスターバックスとは気づかないほど、京都の街並みに溶け込んでおり、ドアに描かれた黒いロゴマークだけが目印となっています。
店内は2階席もあって広々としており、靴を脱いで上がる小上がりスペースもあります。落ち着いた雰囲気の中で、京都らしい和の空間を楽しめます。内装も京都らしくカスタマイズされており、スターバックスでありながら、まるで老舗のお茶屋に来たかのような感覚を味わうことができます。

【2位】富山環水公園店
世界一美しいスターバックスとして有名な店舗です。運河に面した公園の中心という絶好のロケーションに位置し、ドラマの撮影にも使用される美しい景観を楽しめます。
店内からは運河越しの景色を一望でき、その風景は海外の湖畔にいるかのような雰囲気を味わうことができます。

【3位】神戸メリケンパーク店
ポートタワーの横に位置し、港町の景観と海を一望できる立地です。メリケンパークには「BE KOBE」のモニュメントがあり、これとスターバックスを一緒に撮影すると素敵な写真が撮れるフォトスポットにもなっています。
7時30分という早い時間からオープンしているため、メリケンパークからの初日の出を見た後にそのまま立ち寄るのがおすすめです。朝の気持ちいい風を浴びながらコーヒーを楽しむことで、特別な体験ができる店舗です。

【4位】羽田空港第1ターミナル THE HANEDA HOUSE5階店
滑走路を目の前に望む日本唯一の店舗です。第1ターミナル内のやや見つけにくい場所にあり、エレベーターを使って5階まで上がる必要がありますが、その分、ゆったりとした空間でくつろぐことができます。
店内の席からは飛行機の離発着が間近に見え、仕事をしながら世界へ思いを馳せることができる特別な空間となっています。保安検査前のエリアにあるため、フライト前でなくても気軽に立ち寄ることができます。
[店舗ページ]スターバックス コーヒー 羽田空港第1ターミナル THE HANEDA HOUSE5階店|スターバックス コーヒー ジャパン
【5位】沖縄本部町店
美ら海水族館の横に位置する店舗です。目の前に沖縄の海が広がり、沖縄らしい雰囲気を味わえる場所です。

今後への期待と改善点
現状のマイストアパスポートには、いくつかの改善の余地があります。例えば、アプリ内での表示位置が分かりにくく、機能の存在自体を知らないユーザーが多いことが課題として挙げられます。
訪問済み店舗のフラグ機能がないため、独自に記録を取る必要があることも不便な点です。私は訪問済み店舗の管理のために独自にGoogleマイマップで記録を取っていますが、アプリ内で訪問済み店舗のフラグ機能があれば便利だと思います。また、メダルやスタンプの獲得通知がトップページに表示されれば、より多くのユーザーが楽しめるのではないでしょうか。
他にも、現在は日本国内限定のサービスですが、海外店舗との連携にも期待を寄せています。アメリカのスターバックスアプリにはこの機能がないことを確認していますが、グローバル展開されれば、旅行先での店舗訪問もより楽しくなるはずです。
マイストアパスポートの最大の魅力は、効率や最適化とは異なる価値を提供している点です。リワードもなく、一見すると「無駄」とも思える行動が、実は新しい発見や体験をもたらしてくれます。その意味で、今のデジタル時代だからこそ必要なサービスなのかもしれません。
memstock編集部
memStock編集部は、家族の豊かな暮らしと家計管理を応援する記事制作チームです。ライフハック・節約・投資・保険など、日常生活とお金に関する実用的な情報を、確かな専門知識と多様な視点から分析・提供しています。読者の皆様が抱える日々の悩みや将来への不安を解消し、ワンランク上の生活を実現するためのヒントが詰まった記事をお届けします。 「家族の暮らしをより豊かに」をモットーに、わかりやすく実践的なコンテンツで皆様の人生設計をサポートします。
山田 尚貴
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校卒業後、NTTPCコミュニケーションズでシステムエンジニアとして金融機関等のシステム運用などに携わる。2009年、株式会社エニドアを創業し代表取締役に就任。クラウドソーシングサービスの開発・提供を行う。M&Aにより会社を売却後、上場企業のグループ会社の経営を6年行った後、株式会社modoを創業し代表取締役に就任。家族向けのサービスmemStockの開発を行う。 二級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種を保有。2児の父。



