複利の力を使って長期投資の効果を最大化しよう

複利という言葉を聞いたことはありますか?複利の力を長期間使えば、より効率的に手元資産を増やすことができます。
複利の対義語は単利です。単利とは、元本に対してのみ利息を計算する方法です。
例えば、100万円を現在のアメリカ10年国債の年利4%で5年間単利運用した場合の利益は、
1年目: 100万円 × 0.04 = 4万円
2年目: 100万円 × 0.04 = 4万円
3年目: 100万円 × 0.04 = 4万円
4年目: 100万円 × 0.04 = 4万円
5年目: 100万円 × 0.04 = 4万円
と毎年同じ利子を受け取ることができ、5年間で4万円×5年間の20万円になります。
一方、100万円を年利4%で5年間複利運用した場合の利益は、
1年目: 100万円 × 0.04 = 4万円
2年目: 104万円(100万円 + 1年目の利子4万円)× 0.04 = 4.16万円
3年目: 108.16万円(100万円 + 1,2年目の利子8.16万円)× 0.04 = 4.33万円
4年目: 112.49万円 × 0.04 = 4.50万円
5年目: 116.99万円 × 0.04 = 4.68万円
(小数点第三位以下繰り上げ)
となり、元本にそれまでに得た利益を追加した値に利率をかけていくので、毎年利率がかかる元本の値が増えていく事になります。この場合、複利運用すると利子は21.67万円となり、単利運用するよりも1.67万円利益が大きくなります。
5年というスパンでみるとそこまでインパクトはないなと思われるかもしれませんが、長期で見ると雪だるま式に増えていくのがこの複利の強いところです。
72の法則
72の法則とは、複利で運用した際に、元本が2倍になるまでの期間を算出するための法則で、
72 ÷ 金利(年利)
で求めることができます。
上記の、年利4%の場合、
72 ÷ 4 = 18年
元本100万円が4%で複利運用した場合に200万円になるまでの時間が18年となります。
単利で運用した場合、年間の利子は4万円なので、100 ÷ 4 = 20年間かかる事になるので、複利運用の方が運用効率が高いという事がわかります。
また、複利は高利率で長期になればなるほど、大きな力を発揮します。例えば100万円を年利10%で30年運用した時の単利と複利を比べてみると、
単利:元利合計 100万円 + 300万円 = 400万円
複利:元利合計 100万円 + 1645万円(小数点以下切り捨て)= 1745万円
となり、結果として4倍以上の資産となります。
上記のように、長期投資を複利で運用する事は単利で運用するよりも投資効率がいい事がわかります。新しくNISAなどで運用を始めた方もいらっしゃると思いますが、投資信託などを選ぶ際は、配当金再分配や無分配などの商品を選ぶと複利効果が見込めるので考慮に入れてみてはいかがでしょうか。
※分かり易さを重視するため、利子にかかる税金の計算は考慮に入れていません。ご了承ください。
山田 尚貴
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校卒業後、NTTPCコミュニケーションズでシステムエンジニアとして金融機関等のシステム運用などに携わる。2009年、株式会社エニドアを創業し代表取締役に就任。クラウドソーシングサービスの開発・提供を行う。M&Aにより会社を売却後、上場企業のグループ会社の経営を6年行った後、株式会社modoを創業し代表取締役に就任。家族向けのサービスmemStockの開発を行う。 二級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種を保有。2児の父。



