家族で推し活が家族の絆を深めてくれる!?|注目の記事を読み解く vol.4

生活/暮らし山田 尚貴(更新: 2026年3月24日
家族で推し活が家族の絆を深めてくれる!?|注目の記事を読み解く vol.4

今週は親子で同じアイドルやアニメを応援する“家族推し活”の楽しさと経済効果を掘り下げた記事をピックアップしました。グッズ選びやライブ参戦を通じて会話が増え、年間消費額は伸びるけれど、同時に幸福度も高まるという新しい家族のつながり方をご紹介しました。

そのほか今週は、金融データで認知症の兆候を見守る最新サービス、複合災害に備える家庭用シェルター、家事代行で“時間”を買う福利厚生の事例、そして米国調査に見る長期介護費用の認識ギャップなど、暮らしを守りアップデートできる記事を中心に紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

消費額2.8倍、「家族で推し活」が変えるコミュニケーションと幸福度

記事の中にある、家族と一緒に推し活をしている人の割合(26.4%)の高さに驚きましたが、良く考えると子どもの好きなアニメなんかのキャラクターをいつの間にか好きになって一緒にグッズを買ってしまう、とかは良くありそうな光景です。そう考えると、一人で推し活するよりも家族で推し活する方が金銭的な後押しもありそうなので、消費額が大きいのも頷けます。

推し活で家族関係が良くなったという記事の中のデータも、会話のキッカケが増えたり共通の話題があるという意味ではすごく納得感が強いです。ただ、子どもが好きなキャラクターを好きになっても、体感的に子どもの興味関心の移り変わりはとても早いので、親としては流行をキャッチアップするのに一苦労です。新しいキャラクターを好きになるとまたグッズを大量に買わないといけないので支出がどんどんと増えて親としては頭の痛い話題でもあります。

お金の使い方の変化は認知症のサイン?米国の新見守りサービス

認知症の早期兆候が「お金の使い方の変化」に表れるという切り口は興味深いです。特にその変化が最大で6年前から現れるという研究に関しては、個人のお金の動きを正確にトラックしてAIが分析できれば早期の発見につながりそうなので技術の進歩に期待が持てます。個人的には子どもとかにお金の動きをトラックされたくない親が多そうですが。

一方で、定期的にお金の月次などのトラックデータを家族間でのコミュニケーションで使う事によって、最近特に増えてきている特殊詐欺などへの予防にもつながると思うので、一定のプライバシーを守りつつ、金融データの家族内共有が広がっていくと良いなと思います。

複合災害から家族を守る。「在宅避難」を可能にする家庭用シェルター登場

日本では一般的ではないですが、アメリカの一軒家では地下シェルターがあるケースもそこまで珍しくありません。特に内陸の竜巻やハリケーンが頻発する地域ではほとんどの家庭がシェルターを持っていたり、有事の際に近所のシェルターがある家にお願いする事を事前に話していたりします。

正直日本でシェルターを家庭で持っているという話はほとんど聞いたことがありませんが、大規模災害の際の保険と考えるとそこまで非現実的な選択肢でもないような気がします。この記事にあるシェルターは駐車場一台分のスペースで導入できるとあるので、住宅事情が厳しい都心の家庭への導入も広がるかもしれませんね。個人的には冷暖房完備で秘密基地感があるので日常使いにも使えるのではないかと思いました。(値段が分かりませんが。)

リフレッシュと時間創出の支援が生む好循環。社員9割が生産性向上を実感

家事代行の補助(家事代行サービスの費用の一部を負担)と趣味・運動を支援する会社に関する記事ですが、個人的には福利厚生サービスの設計はとても難しいなと感じています。全員一律で出る補助や取り組みは良いのですが、全員ではなく一部の社員しか使っていない場合、確実に不公平に対する不満が出てきます。その不満をなくせるような制度設計ができて、さらにこの記事にあるような社員の時間を増やせる取り組みができるとベストかなと感じました。

今後、AIがより仕事の効率化を進めていく世の中で、いかにAIを活用して生産性を上げていくかは様々な業種で働く人にとってかなり重要な要素になってくると思います。記事を読んでみて、福利厚生という切り口で考えると、社員全員に対してAI教育(AIの使いこなし方など)を導入するのが、ひょっとしたら子育て家庭にとっても時間を作り出す方法になるのではとも思いました。

米国の長期介護調査:浮き彫りになった「認識のズレ」と経済的負担

記事ではアメリカの高齢化社会における介護や医療制度の問題点を指摘していますが、超高齢化社会に突入している日本も他人事ではないと感じました。エイジング・イン・プレイスという現状住んでいる家に老後もそのまま住み続けるという言葉ですが、長期化するローンの返済や老後の改築・改修にかかる費用の点で持ち家を手放すという選択肢に迫られることもあります。

やはり働いている40代前後から老後の資金計画をしっかりと行い、記事にあるようなアメリカの「LTCI(長期介護保険)」のような介護保険や医療保険をしっかりと検討しつつ、長期目線での人生設計を行うことがより必要になってくると思います。また、その長期計画を配偶者や子どもなど家族としっかりとコミュニケーションをとって共有しておくことが重要だと思います。

この記事を書いた人

山田 尚貴

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校卒業後、NTTPCコミュニケーションズでシステムエンジニアとして金融機関等のシステム運用などに携わる。2009年、株式会社エニドアを創業し代表取締役に就任。クラウドソーシングサービスの開発・提供を行う。M&Aにより会社を売却後、上場企業のグループ会社の経営を6年行った後、株式会社modoを創業し代表取締役に就任。家族向けのサービスmemStockの開発を行う。 二級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種を保有。2児の父。

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