「マネーフォワードME」を使ってみた

記事一覧memstock編集部(更新: 2026年3月25日
「マネーフォワードME」を使ってみた
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本記事は、音声配信であるポッドキャストを「文字で読みたい人」に向けて内容を要約したものです。

気になるサービスを使ってみたとは?

起業家・投資家・ファイナンシャルプランナーである山田尚貴が、今まさに気になっているサービスについて、実際に使ってみたことで感じたそのすごさや面白さから、残念な部分やネガティブな感情までを、経営者視点などの様々な角度から分析してお話しする番組です。

サービスの概要と成長の軌跡

マネーフォワードME」は、2012年12月にリリースされた家計簿アプリです。現在では1600万人のユーザーを抱え、家計簿アプリおよび資産管理アプリとしてシェアナンバーワンの座を獲得しています。当初は単純な家計簿機能が中心でしたが、12年の歴史の中で徐々に機能を拡充。現在では、銀行口座やクレジットカード、証券口座、さらには航空会社のマイレージや地域のスーパーマーケットのポイントカードまで、幅広いサービスとの連携が可能になっています。

特筆すべきは、その連携の多様性です。例えば、アメリカのユナイテッド航空のマイレージプログラムや、地域限定のスーパーマーケットチェーンのポイントカードまで連携可能という点は、ユーザーにとって大きな利点となっています。これにより、ユーザーは散在しがちな自身の資産やポイントを一元管理することができ、ポイントの失効を防いだり、効率的な資産運用の判断材料としたりすることができます。

しかし、このような幅広い連携には課題も存在します。サービス側の仕様変更に迅速に対応する必要があり、時にはエラーが発生することもあります。ユーザーからは、連携の安定性向上を求める声も上がっているようです。

無料版と有料版の機能差

マネーフォワードMEは基本的に無料で利用できますが、より高度な機能を使うには月額500円の有料プランへの加入が必要です。無料版では連携できるサービス数が4つに制限されているのに対し、有料版では制限なく連携が可能。また、有料版では過去のデータを無制限に保存できる他、ポイントの失効通知など、より詳細な資産管理機能が利用可能です。

興味深いのは、無料版の機能が徐々に制限されてきている点です。以前は10件まで連携可能だったものが、現在は4件に減少しています。これは、会社側が有料プランへの移行を促進する戦略の一環と考えられます。

最近では、株式や投資信託の配当管理ができる「資産形成アドバンスコース」(月額980円)も登場し、より専門的なニーズにも対応しつつあります。このコースでは、保有株式の配当予想額の計算や、投資信託の運用状況の詳細な分析が可能になっています。今後は、株主優待の管理機能など、さらなる機能の拡充が期待されています。

ビジネスモデルの変遷と今後の展望

マネーフォワード社の主力事業は、当初個人向けの家計簿アプリでしたが、現在では法人向けの会計管理サービスが大きな収益源となっています。しかし、個人向けサービスも着実に成長を続けており、有料ユーザー数は数年前の20万人から57万人へと急増。売上も5年前の年間10億円から30億円へと大幅に伸びています。

この成長を受けて、マネーフォワード社は個人向けサービスの戦略を見直しています。最近では、三井住友カードとの提携を発表し、新たな合弁会社の設立も予定されています。この動きは、マネーフォワードMEの事業を独立させ、より柔軟な戦略を立てやすくするためと見られています。

SMBCグループとの連携により、今後はカード発行や保険販売など、より幅広い金融サービスへの展開が期待されています。これは、マネーフォワードにとってはユーザー基盤を活用した新たな収益源の確保、SMBCグループにとっては1600万人のユーザーへの直接的なアプローチが可能になるという、双方にとってのメリットがあります。

ユーザビリティと競合サービス

マネーフォワードMEの課題としては、ユーザビリティの面で改善の余地があることが挙げられます。競合の「Zaim」など、使いやすさでは上回るサービスも存在します。特に、日々の収支管理や予算設定、カテゴリ分類などの基本的な家計簿機能では、他のアプリの方が直感的で使いやすいという声も聞かれます。

また、夫婦での共同利用など、より柔軟な家計管理ニーズに対応できていない点も指摘されています。この点では、「OsidOri」など、家族での共同利用に特化したサービスの方が優れているという評価もあります。

しかし、サービスの連携数の多さや、大手金融機関との提携による信頼性の高さは、マネーフォワードMEの大きな強みとなっています。特に、資産管理の観点では、銀行口座、証券口座、クレジットカード、ポイントなど、幅広い資産を一元管理できる点は他のサービスを圧倒しています。

今後の課題と期待

マネーフォワードMEが今後さらなる成長を遂げるためには、いくつかの課題に取り組む必要があります。まず、ユーザビリティの向上は急務です。基本的な家計簿機能の使いやすさを改善しつつ、高度な資産管理機能とのバランスを取ることが求められます。

また、有料プランの価値をさらに高めていく必要があります。現在の月額500円という価格設定は、ユーザーにとって「気づかないうちに支払い続けている」程度の金額であり、積極的に価値を感じて支払っているユーザーばかりではない可能性があります。そのため、有料プランの機能をさらに充実させ、ユーザーにとって「支払う価値がある」と明確に感じられるサービスにしていくことが重要です。

さらに、SMBCグループとの連携を活かした新サービスの展開も期待されます。例えば、マネーフォワードMEのデータを基にした、よりパーソナライズされた金融商品の提案や、資産形成アドバイスなどが考えられます。ただし、ユーザーのプライバシーやデータセキュリティには十分な配慮が必要となるでしょう。

最後に、継続的なサービス提供のためには適切な収益モデルの構築が不可欠です。現在の約57万人の有料ユーザーからの収益だけでは、サービスの維持・拡充には十分ではない可能性があります。そのため、新たな収益源の開拓や、有料ユーザー数のさらなる拡大が必要となるでしょう。

マネーフォワードMEは、この12年間で家計簿アプリから総合的な資産管理プラットフォームへと進化してきました。今後も、ユーザーにとって魅力的な機能を提供し続けることで、さらなる成長が期待されます。金融テクノロジーの進化と共に、私たちの資産管理の在り方も変わっていくことでしょう。マネーフォワードMEが、その変化の中心にあり続けることができるか、今後の展開に注目です。

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この記事を書いた人

memstock編集部

memStock編集部は、家族の豊かな暮らしと家計管理を応援する記事制作チームです。ライフハック・節約・投資・保険など、日常生活とお金に関する実用的な情報を、確かな専門知識と多様な視点から分析・提供しています。読者の皆様が抱える日々の悩みや将来への不安を解消し、ワンランク上の生活を実現するためのヒントが詰まった記事をお届けします。 「家族の暮らしをより豊かに」をモットーに、わかりやすく実践的なコンテンツで皆様の人生設計をサポートします。

この記事を監修した人

山田 尚貴

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校卒業後、NTTPCコミュニケーションズでシステムエンジニアとして金融機関等のシステム運用などに携わる。2009年、株式会社エニドアを創業し代表取締役に就任。クラウドソーシングサービスの開発・提供を行う。M&Aにより会社を売却後、上場企業のグループ会社の経営を6年行った後、株式会社modoを創業し代表取締役に就任。家族向けのサービスmemStockの開発を行う。 二級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種を保有。2児の父。

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