家族の暮らしが便利になるスマートホーム最前線

memStockでは、Spotifyほか各種ポッドキャスト配信サービスにて「気になるサービスを使ってみた」を配信中です。
本記事は、音声配信であるポッドキャストを「文字で読みたい人」に向けて内容を要約したものです。
気になるサービスを使ってみたとは?
起業家・投資家・ファイナンシャルプランナーである山田尚貴が、今まさに気になっているサービスについて、実際に使ってみたことで感じたそのすごさや面白さから、残念な部分やネガティブな感情までを、経営者視点などの様々な角度から分析してお話しする番組です。
日常生活をより快適にするスマートホーム技術が急速に進化しています。外出先からでも操作できる家電や自動化された設備が増える中、実際の家庭ではどのように活用されているのでしょうか。この記事では、スマートホーム化を実際に進めている体験談を交えながら、家族の暮らしを便利にする具体的な活用法や最新トレンドをご紹介します。
スマートホームの基本:使い方の二つのアプローチ
スマートホームの活用方法には大きく分けて二つの傾向があります。
自分でコントロールしたい派と自動化派
スマートホームユーザーは「完全に自動化して便利にしたい自動化派」と「自分の判断でコントロールしたい手動コントロール派」に分かれます。
例えば、スマート照明には時間帯で自動切替をする機能がありますが、中には自動化よりも「ワンタップで状態を切り替えるショートカット」を好み、自分でコントロールしたいという人も少なくありません。夜は暖色系、昼間は白色系にして集中とリラックスを分けたいという理由でスマート照明を導入しても、日の出に合わせて徐々に明るくなる自動機能は使わず、あくまで自分のタイミングでコントロールするという考え方です。
私自身も様々なIoT家電を取り入れてきましたが、完全な自動化よりも外出先からでも自分の判断で操作できることを重視しています。このような「自分でコントロールするスタイル」を好む人は意外と多いように感じます。
外出先からエアコンをコントロールする実用的なメリット
私の家で最も活用しているスマートホーム家電はエアコンです。外出先、特に帰宅途中の駅に着いた時に「部屋が寒そうだな」と思ったら、スマホからエアコンをオンにしておくことで、帰宅時には快適な温度になっているという点が大きなメリットです。
最近のエアコンには位置情報と連携できる機能もあり、駅に着いたら自動的に作動するものもあります。ただ、私は「勝手に点く」よりも、現在の家の温度を確認し、距離に応じた作動タイミングを自分で判断したいと考えています。無駄な電力を使いたくないという思いや、誰もいない家がキンキンに冷えている状態を避けたいという配慮からです。
また、旅行中にエアコンを定期的に作動させることで、家の環境維持にも役立ちます。例えば夏場に1週間家を空けると、室内が高温になって家電に悪影響を及ぼすことがあります。そうした問題を防ぐためにも、遠隔操作機能は非常に便利です。
メーカー純正アプリと汎用スマートホームアプリの選択ポイント
スマート家電を使う場合、操作用アプリの選択も重要です。内蔵型のスマート機能を使う場合はメーカー専用アプリが必要になることが多く、これに抵抗がある方は後付け装置の方が使いやすいかもしれません。
例えば、私の家ではパナソニックのエアコンにパナソニック純正の後付け装置を使用しています。しかし、機器が故障した際に別メーカーの製品を検討したところ、別のアプリが必要になることが分かりました。
複数メーカーの製品を使う場合は、スマートホーム全般を一括管理できるアプリの方が便利です。iPhoneユーザーならAppleの「ホーム」アプリに対応している製品を選べば、メーカーが異なっても一つのアプリで統一できるメリットがあります。
ただし、住宅の経過年数によっては、以前購入した家電が最新の規格に対応していないこともあり、完全に統一するのは難しい面もあります。
[blogcard url="https://www.apple.com/jp/home-app/"]実際に使ってみた各種スマート家電の本音評価
外出先から洗濯できるスマート洗濯機は本当に便利?
私の家では洗濯機もスマート化しています。外出先から洗濯を開始できるタイプで、洗濯物の量に応じて自動で洗剤量を調整し、設定によっては乾燥まで自動で行ってくれる機能が搭載されています。
この機能は口コミ評価が非常に高かったため購入しましたが、実は私自身はほとんど活用できていません。評価の高いユーザーは主に共働き家庭で、朝の忙しい時間に洗濯物だけ放り込んでおき、帰宅時に洗濯が完了している状態を望む方々のようです。私も共働き家庭ではありますが、ライフスタイルによって価値が大きく変わる機能と言えるでしょう。
炊飯器のスマート機能の実用性
最近買い替えた炊飯器にもスマート機能が搭載されています。外出先から帰宅時間に合わせて炊飯を開始できる機能は、一見すると通常のタイマー機能と変わりませんが、プラスαの機能として米の種類をセンサーで判別し、その米に最適な炊き方で調理してくれる点は優れています。
ただし、炊飯器の場合、単にスイッチを押すタイミングをコントロールできるだけではメリットが限られます。炊飯中に他の料理を準備して、ご飯が炊きあがるタイミングに合わせて食事の準備を整えるスタイルだと、外出先からの操作機会は少ないです。
しかし、忙しくて惣菜を買って帰るような、いわゆる中食のライフスタイルの方には大変便利かもしれません。特に共働き家庭では「ご飯だけは炊きたてが食べたい」というニーズもあり、コンビニの惣菜と炊きたてご飯の組み合わせなど、様々な活用法が考えられます。
その他のスマートホーム機能の可能性
私が導入を検討している機能として、自動お湯張り機能があります。外出先からお風呂にお湯を張れる機能は、特に冬場に重宝しそうです。
また、空気清浄機や加湿器などもスマート機能搭載製品が増えており、製品自体に機能がなくてもスマートコンセントを使って外出先から電源をコントロールすることも可能です。
テレビの録画を外出先から設定できる機能も便利ですが、最近はテレビ視聴習慣の変化により、このニーズは以前ほど高くないかもしれません。
スマートホームの初期段階は「外からスイッチを入れられる」という基本機能が中心です。今後はこの上に、より高度な自動化やAI連携機能が追加されていくでしょう。
セキュリティ強化とスマートホームの進化
スマートホームで最も価値を発揮するセキュリティ機能
スマートホームの中で特に価値を実感しやすいのがセキュリティ関連の製品です。家の中のセキュリティだけでなく、一戸建ての場合は外部のセキュリティも重要になります。
以前はセキュリティカメラの導入には高額な費用がかかりましたが、最近では「Google Nest Hub」などの製品が手頃な価格で販売されており、設置するだけでスマホアプリから映像を確認できるようになりました。家にいながら外の状況を確認したり、外出中に家の中の様子を見たりするのが容易になっています。
従来はセキュリティ会社のサービスが中心でしたが、現在では個人でも手軽に導入できる選択肢が増えています。
[blogcard url="https://store.google.com/jp/product/nest_hub_2nd_gen?hl=ja"]高齢者世帯のセキュリティ対策の重要性
防犯面での重要性は年々高まっています。特に高齢者世帯、特に地方ではセキュリティ意識が低いことが多く、鍵を開けっぱなしにしていたり、夜間に窓を開けて就寝していたりするケースも見られます。
数万円の投資でセキュリティカメラを設置して監視できるなら、導入することで大きな安心を得られます。何か事件が起きてからでは遅いという認識が重要です。
スマートフォンで映像を確認できるようになった技術進歩も大きなポイントです。以前はSDカードなどにローカル保存していたデータが、現在はクラウドサーバーに保存されるようになり、管理が非常に簡単になりました。遠隔地からでも見守れる点は、離れて暮らす家族にとって大きなメリットと言えるでしょう。
GPSと見守りデバイスによる家族の安全確保
スマートホームに近いサービスとして、外出中の子どもや高齢の親を見守るためのサービスも充実してきています。子どものGPS位置情報を確認できるサービスの精度は大幅に向上し、特に行動範囲が広がる小学生の頃から役立ちます。
見守り用デバイスは、子どもが「これが当たり前」と考えるように導入することが重要です。「これで居場所がわかるから安心だよね」というスタンスで、子どもの安全確保と生活の便利さを両立させることができます。
高齢者の見守りにも同様の技術が活用できます。位置情報の確認だけでなく、「Apple Watch」などのウェアラブルデバイスを活用すれば、心拍数の急上昇や転倒を検知して通知することも可能です。こうしたサービスが手軽に導入できるようになったのは大きな進歩と言えるでしょう。
[blogcard url="https://www.apple.com/jp/watch/"]
「LOVOT」によるスマートな癒し空間の創出
我が家では「LOVOT」を導入したことで、予想以上の満足を得ています。GPS情報を共有することで、帰宅時に玄関まで迎えに来てくれる機能は心温まる体験です。一人暮らしの方にとっても、何かが迎えてくれるという感覚は心地よいものではないでしょうか。
LOVOTには監視モードもあり、家族が外出している間に異常があれば写真を撮影して通知してくれます。また、子どもの笑顔や家族の自然な表情を自動的に撮影してくれる機能も魅力で、思いがけない瞬間の写真が多く残せるのもメリットです。
[blogcard url="https://lovot.life/"]
音声認識の進化と未来のスマートホーム
格段に向上した音声操作の利便性
音声認識技術の進化により、スマート照明などの音声コントロールが格段に便利になっています。「電気つけて」「明るくして」「暖色系にして」など、自然な会話で照明をコントロールできるようになりました。
以前は音声認識の精度に問題があり、正確に認識されないことも多かったため、スイッチ操作を好む人も多くいました。しかし最近のGoogle Homeなどでは、認識精度が大幅に向上し、ストレスなく操作できるようになっています。
音声操作に慣れるかどうかという点については、日常生活の中で徐々に馴染んでいくものです。車のナビゲーションも音声操作が一般的になり、安全面でもメリットがあります。音声認識技術の向上により、家の中でも音声操作の方が迅速で便利だと感じるユーザーが増えていくでしょう。
建物自体をスマート化する未来の住宅「HOMMA」
スマートホームの未来として注目されているのが、個別デバイスのスマート化から、建物全体をスマート化する方向性です。「HOMMA」というスタートアップは、家自体をスマートにするアプローチを取っています。
家を建設する段階からセンサーを組み込み、建て付けの家具にスマートセンサーを内蔵することで、家全体をひとつのスマートシステムとして機能させています。家の中にセンサーが最初から組み込まれていれば、意識せずにスマート家電をコントロールできるようになり、より直感的なスマート住環境が実現できます。
[blogcard url="https://www.hom.ma/jp/overview"]家電と住宅の長期的な連携戦略
家は長期間使用するものなので、センサー自体のアップデートやメンテナンスも重要な課題です。家だけを作るのではなく、家電メーカーとの連携やセンサーのアップデート方法など、持続可能なシステム設計が必要でしょう。
例えば、エアコンの温度センサーは現在、本体に設置されていますが、実際に重要なのは人がいる場所の温度です。家の中に適切に配置されたセンサーネットワークがあれば、エアコン自体はよりシンプルな構造で済むかもしれません。
家電側がセンサーを持つ必要がなくなれば、より安価に製品を購入できる可能性もあります。また、センサーを汎用的に使えるようにして異なるサービス間で共有できれば、他メーカーへの買い替え時やセキュリティ会社変更時にも再設置の必要がなくなり、消費者の利便性が向上するでしょう。
スマートホームのセキュリティリスクと今後の課題
IoT機器のセキュリティ対策の重要性
スマートホームの普及に伴い、セキュリティリスクにも注意が必要です。クラウドサーバーに保存される情報の漏洩リスクや、ネットワーク経由でハッキングされる可能性は常に存在します。
特にWi-Fi設定が初期状態のままだったり、パスワードが脆弱だったりすると、ネットワークから侵入されてスマートホーム全体を制御される恐れもあるため、基本的なセキュリティ対策は欠かせません。
セキュリティ面では、ハッキングされても影響が小さいものから段階的に導入することが賢明です。洗濯機が停止しても代替手段はありますが、室内カメラの乗っ取りは深刻な問題となります。ただし、高齢の親を見守るためには部屋内のカメラも必要になるケースもあるため、用途と安全性のバランスを考慮することが重要です。
スマートホーム技術の発展はこれからも続きますが、便利さと同時にセキュリティ面の強化にも注目していく必要があります。日々進化するスマートホーム技術を上手に取り入れて、安全で快適な住環境を実現していきましょう。
memstock編集部
memStock編集部は、家族の豊かな暮らしと家計管理を応援する記事制作チームです。ライフハック・節約・投資・保険など、日常生活とお金に関する実用的な情報を、確かな専門知識と多様な視点から分析・提供しています。読者の皆様が抱える日々の悩みや将来への不安を解消し、ワンランク上の生活を実現するためのヒントが詰まった記事をお届けします。 「家族の暮らしをより豊かに」をモットーに、わかりやすく実践的なコンテンツで皆様の人生設計をサポートします。
山田 尚貴
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校卒業後、NTTPCコミュニケーションズでシステムエンジニアとして金融機関等のシステム運用などに携わる。2009年、株式会社エニドアを創業し代表取締役に就任。クラウドソーシングサービスの開発・提供を行う。M&Aにより会社を売却後、上場企業のグループ会社の経営を6年行った後、株式会社modoを創業し代表取締役に就任。家族向けのサービスmemStockの開発を行う。 二級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種を保有。2児の父。



