「Felo」が示す、生成AIによる情報活用のニューノーマルとは?

生活/暮らしmemstock編集部(更新: 2026年3月25日
「Felo」が示す、生成AIによる情報活用のニューノーマルとは?
*このポッドキャストは、生成AIを活用して制作しています。内容は十分配慮のうえお届けしていますが、正確性についてはご自身でもご確認のうえ、参考情報としてお役立てください。

memStockでは、Spotifyほか各種ポッドキャスト配信サービスにて「気になるサービスを使ってみた」を配信中です。

本記事は、音声配信であるポッドキャストを「文字で読みたい人」に向けて内容を要約したものです。

気になるサービスを使ってみたとは?

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前回は、検索系AI「Felo」の基本機能を中心に紹介しました。後編となる今回は、特にディープ推論モードの実力と、それが示唆する生成AI時代の情報活用の可能性について、さらに深掘りしていきます。

従来の検索エンジンとは一線を画す機能の数々が、情報収集と活用の新たな地平を切り開く可能性が見えてきました。

言語の壁を超える:革新的な多言語検索の実力

Feloの最も画期的な特徴は、ユーザーの母国語による検索結果に、世界中の多言語ソースからの情報を含められる点です。

例えば、アメリカ大統領選について検索する場合、日本語メディアの報道だけでなく、英語圏のメディアや「Reddit」などのソーシャルメディアの議論まで、包括的な情報収集が可能となります。

この機能により、言語の壁に起因する情報格差の解消が期待できます。従来の検索エンジンでは、使用言語による情報の偏りが避けられませんでしたが、Feloではその制限を大きく緩和できます。

信頼性の面では、検索ソースまで遡って確認できる上、元記事も母国語で読めるため、情報の正確性を自身で判断できる点が特徴です。

AI時代の新機能:ディープ推論モードの可能性

Feloの「ディープ推論モード」は、Beta版ながら驚くべき性能を示しています。定量的な結果を見ると、前回の検証では、「世界の家族向けのオンラインサービス」というテーマで検索を試してみた結果、「Perplexity」は12ソース、Feloは20ソースだったのに対し、Feloのディープ推論モードは63のソースから情報を収集しました。

このモードの特筆すべき点は、AIが検索者の意図を読み取り、関連情報を網羅的に収集する能力です。応答時間は通常モードと変わらず維持されており、一部の複雑なプロンプトでエラーが発生することはあるものの、コンサルティング会社が提供するような高度な調査レポートを、わずか数時間で作成できる可能性を示しています。

業務効率を革新する自動生成機能

Feloは他にも、検索結果を基にしたマインドマップの自動生成機能を実装しています。メジャーなマインドマップ系のAIサービスであるMapify」相当の機能が、追加コストなしで利用できる点が特徴です。

Feloのマインドマップ自動生成機能の出力結果。生成AIの進化と将来展望についてのマインドマップ。
マインドマップの自動生成機能

また、プレゼンテーション資料の自動生成機能も搭載されており、検索結果からアウトラインを作成し、ユーザーによる修正を経て、選択したテンプレートでスライドを生成できます。今後は「Canva」などのデザインサービスとの連携も予定されており、さらなる機能拡張が期待できます。

これらの機能は、ビジネスでの活用はもちろん、教育現場での可能性も見えてきます。学校教育においても、「既存の情報を理解した上でより良いものを生み出していく」という時代に即した学習ツールとして活用できるのではないでしょうか。

技術の裏付け:グローバルな視野を持つ開発チーム

Feloを開発するSparticle株式会社は、2019年創業の東京・小伝馬町を拠点とするスタートアップです。

Feloを知った当初は、ホームページの文言などの日本語が若干不自然なことから海外発のサービスかと思ったのですが、調べてみると日本のスタートアップによる開発でした。同社は「Felo瞬訳」などのAI翻訳サービスの開発実績を持ち、この経験が多言語検索機能の精度向上に活かされています。

注目すべきは開発チームの背景です。代表の金田氏は、中国の大学でニューラルネットワークについて学び、MicrosoftやXiaomiでの経験を持つAIエンジニアです。最近ではプレシードラウンドで5億円の資金調達を実施し、さらなる進化への投資を進めています。

マルチモーダルが拓く、生成AIの未来

前述のディープ推論モードを使って、生成AIの未来についてFeloに聞いてみました。

Felo ディープ推論モードの回答の様子。生成AIのサービスと技術は今後どのように進化していきますか?という問いに対して。
生成AIの未来に関するFeloの回答

その中で面白いと感じたのは、生成AIのソリューションは、今後マルチモーダルになっていくというものです。マルチモーダルとは、テキスト、画像、音声、動画など、様々な形式(モード)の情報を組み合わせて処理する技術のことです。

この進化により、例えば、動画コンテンツの文脈理解や話者の感情分析など、より深い情報理解が可能になると期待されます。特に、フェイクニュースや情報の切り取りへの対策として、文脈を含めたより正確な情報判断の支援ツールとなる可能性が示唆されています。

このような進化は、人間の情報処理により近い、精度の高い支援を実現する可能性を秘めており、情報活用の新たなスタンダードを確立することが期待されます。Feloが示す可能性は、次世代の情報活用の形を具体的に示唆するものと言えるでしょう。まだリリース直後の段階ながら、日本発の革新的なサービスとして、今後の展開が非常に楽しみです。

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この記事を書いた人

memstock編集部

memStock編集部は、家族の豊かな暮らしと家計管理を応援する記事制作チームです。ライフハック・節約・投資・保険など、日常生活とお金に関する実用的な情報を、確かな専門知識と多様な視点から分析・提供しています。読者の皆様が抱える日々の悩みや将来への不安を解消し、ワンランク上の生活を実現するためのヒントが詰まった記事をお届けします。 「家族の暮らしをより豊かに」をモットーに、わかりやすく実践的なコンテンツで皆様の人生設計をサポートします。

この記事を監修した人

山田 尚貴

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校卒業後、NTTPCコミュニケーションズでシステムエンジニアとして金融機関等のシステム運用などに携わる。2009年、株式会社エニドアを創業し代表取締役に就任。クラウドソーシングサービスの開発・提供を行う。M&Aにより会社を売却後、上場企業のグループ会社の経営を6年行った後、株式会社modoを創業し代表取締役に就任。家族向けのサービスmemStockの開発を行う。 二級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種を保有。2児の父。

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