知っておきたい公的医療保険の基本:種類と適用範囲を解説

お金の話memstock編集部(更新: 2026年3月25日
知っておきたい公的医療保険の基本:種類と適用範囲を解説
*この記事は、制度やお金の仕組みを分かりやすくまとめた「一般情報」です。正しさや最新かどうかは、必ず国や金融機関などの公式情報でご確認ください。投資は元本が保証されず、損をする可能性もあります。個別の判断が必要な場合は、金融機関や税理士などの専門家にご相談ください。

皆さん、こんにちは。今回は、家族の健康と安心を支える重要な制度、公的医療保険について詳しくお話しします。

私自身、家族を持つ一人の父親として、医療保険の重要性を日々感じています。子どもが急に熱を出したり、私自身が怪我をしたりと、予期せぬ出来事は常に起こり得ますよね。そんなとき、公的医療保険の存在は本当に心強いものです。

でも、正直なところ、保険の仕組みって複雑で分かりにくいですよね。私も以前は「難しそう...」と敬遠していました。しかし、家族の健康を守るためには、この制度をしっかり理解しておくことが大切だと気づいたんです。

そこで今回は、公的医療保険の基本から、種類、適用範囲、さらには給付制度まで、できるだけ分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、あなたも公的医療保険のエキスパートに一歩近づけるはずです!

家族の健康と家計を守るための強い味方、公的医療保険。一緒に学んでいきましょう!

公的医療保険の概要

公的医療保険とは

公的医療保険とは、国民の医療を確保するために、政府が運営する医療保険制度のことを指します。その目的は、国民の健康を守り、必要な医療サービスを提供することで、誰もが安心して医療を受けられる環境を整えることです。

日本の医療保険制度は、大きく分けて「公的医療保険」と「民間医療保険」の2つに分類されます。公的医療保険は、職業や年齢によって加入する保険が決められており、国民皆保険制度の中核を担っています。

公的医療保険の役割と仕組み

公的医療保険の主な役割は、国民の健康を保持・増進し、必要な医療サービスを提供することです。加入者が病気やケガをした際に、医療費の一部を公的医療保険が負担することで、個人の医療費負担を軽減し、安心して医療を受けられるようにしています。

公的医療保険の運営資金は、主に加入者が支払う保険料と国庫負担(税金)で賄われています。会社員の場合、保険料は給与から天引きされ、会社と折半で負担します。自営業者や無職の人は、市区町村が運営する国民健康保険に加入し、世帯単位で保険料を納めます。

医療機関は、厚生労働大臣が指定した保険医療機関でなければ、公的医療保険を使った診療を行うことができません。保険医療機関は、診療内容に応じて点数化された診療報酬に基づいて、公的医療保険から医療費を支払ってもらいます。この仕組みにより、全国どこでも同じ基準で医療を受けられるようになっています。

医療費の自己負担割合

公的医療保険に加入している場合、医療費の自己負担割合は、年齢や所得によって異なります。以下の表は、一般的な自己負担割合をまとめたものです。

年齢基本一定以上の所得者現役並みの所得者
75歳以上1割2割3割
70歳以上75歳未満2割3割
6歳以上70歳未満3割
6歳未満2割

ただし、高額療養費制度により、自己負担額が一定の上限を超えた場合、超過分が払い戻されます。また、義務教育就学前の子どもの自己負担割合を2割から1割に引き下げる措置や、指定難病患者の自己負担割合を1割に設定する措置など、自己負担割合の特例もあります。

公的医療保険の種類

公的医療保険は、大きく分けて「被用者保険」、「国民健康保険」、「後期高齢者医療制度」の3種類があります。それぞれの特徴や適用対象者、保険料の計算方法などを見ていきましょう。

被用者保険

被用者保険は、会社員や公務員などが加入する医療保険です。

健康保険

健康保険は、主に民間企業で働く従業員とその家族が加入します。保険者は、全国健康保険協会(協会けんぽ)または健康保険組合です。保険料は、標準報酬月額に保険料率を乗じて計算され、労使折半で負担します。

共済組合

共済組合は、国家公務員、地方公務員、私立学校教職員などが加入する医療保険です。主な共済組合には、国家公務員共済組合、地方公務員等共済組合、私立学校教職員共済組合などがあります。健康保険と比べ、保険料率や付加給付に違いがあります。

船員保険

船員保険は、船員法に定める船員とその家族が加入する医療保険です。健康保険と比べ、保険料率が高く設定されていますが、給付内容も充実しています。

国民健康保険

国民健康保険は、自営業者、農林水産業従事者、無職者など、被用者保険に加入していない人が加入する医療保険です。保険者は市区町村で、保険料は世帯単位で計算されます。所得に応じて保険料の軽減措置があります。

後期高齢者医療制度

後期高齢者医療制度は、75歳以上の高齢者(65歳以上で一定の障害がある人を含む)が加入する医療保険です。保険者は都道府県ごとに設置された後期高齢者医療広域連合です。保険料は、被保険者均等割と所得割を合計して計算され、低所得者には保険料の軽減措置があります。


以上のように、公的医療保険は加入者の職業や年齢によって種類が分かれており、それぞれ保険者や保険料の計算方法、給付内容などに特徴があります。自分がどの公的医療保険に加入しているかを把握し、必要な医療を受けられるようにすることが重要です。

公的医療保険の適用範囲

公的医療保険は、国民の健康を守るために、さまざまな医療サービスに適用されます。ここでは、公的医療保険の適用範囲について詳しく見ていきましょう。

病気やケガの治療

公的医療保険は、病気やケガの治療に広く適用されます。具体的には、医師による診察、検査、投薬、注射、手術などが保険適用の対象となります。入院、通院、在宅医療などの形態を問わず、必要な医療サービスが公的医療保険でカバーされます。

ただし、先進医療と呼ばれる最新の医療技術は、公的医療保険の適用外となる場合があります。先進医療を受ける際は、自己負担が発生することに注意が必要です。

予防接種

公的医療保険は、一部の予防接種にも適用されます。定期接種として位置付けられている予防接種、例えば、子どもの定期予防接種(BCG、四種混合、麻しん風しん混合など)や高齢者のインフルエンザワクチン接種などは、公的医療保険の適用対象です。

一方、任意接種と呼ばれる予防接種、例えば、子どもの流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)ワクチン接種やロタウイルスワクチン接種などは、原則として公的医療保険の適用外となります。

予防接種の自己負担額は、接種の種類や地域によって異なります。多くの自治体では、子どもの定期予防接種に関しては、全額または一部を公費で負担しています。

歯科治療

公的医療保険は、歯科治療にも適用されます。虫歯の治療、歯周病の治療、入れ歯の作成など、一般的な歯科治療は保険適用の対象です。

ただし、審美目的の歯科治療(ホワイトニング、セラミック治療など)やインプラント治療などは、原則として公的医療保険の適用外となります。これらの治療を受ける場合は、全額自己負担となります。

歯科治療の自己負担割合は、他の医療サービスと同様に、年齢や所得によって異なります。

出産・育児

公的医療保険は、出産や育児に関連するサービスにも適用されます。出産時の入院、分娩、帝王切開などの医療サービスは、公的医療保険でカバーされます。

また、出産育児一時金として、出産した被保険者に対して一定の金額が支給されます。出産育児一時金は、原則として50万円が支給されますが、医療機関との契約によっては、自己負担なしで出産できる場合もあります。

妊婦健診は、多くの自治体で公的助成の対象となっています。助成の内容は自治体によって異なりますが、一定回数の妊婦健診が無料または低額で受けられるようになっています。

介護

公的医療保険と密接に関連しているのが、介護保険制度です。40歳以上の国民は、公的医療保険と併せて介護保険に加入します。

介護が必要と認定された人(要介護認定を受けた人)は、介護保険を使って、ホームヘルプサービス、デイサービス、ショートステイ、特別養護老人ホームへの入所などの介護サービスを利用できます。

介護保険サービスを利用する際は、原則として、かかった費用の1割から3割を自己負担します。

その他の適用範囲

公的医療保険は、上記以外にも、さまざまな医療サービスに適用されます。

例えば、訪問看護、リハビリテーション、在宅療養管理指導などは、公的医療保険の適用対象です。また、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師などによる施術も、一定の条件の下で保険適用となります。

救急車などによる移送費も、医師が必要と認めた場合は、公的医療保険の適用対象となります。


このように、公的医療保険は、国民の健康を守るために、幅広い医療サービスに適用されています。ただし、適用の条件や自己負担額は、サービスの種類によって異なるので、注意が必要です。

公的医療保険の主な給付制度

公的医療保険には、加入者の医療費負担を軽減するためのさまざまな給付制度があります。ここでは、主な給付制度の目的と仕組みを詳しく見ていきましょう。

高額療養費制度

高額療養費制度は、医療費の自己負担額が高額になった場合に、自己負担を軽減する制度です。

医療費の自己負担額が、月ごとに定められた自己負担限度額を超えた場合、超えた分が高額療養費として払い戻されます。自己負担限度額は、年齢や所得によって異なります。

また、同一の世帯で同一の月に複数回、高額療養費の対象になった場合(多数回該当)、自己負担限度額がさらに引き下げられます。

高額医療・高額介護合算療養費制度

高額医療・高額介護合算療養費制度は、医療保険と介護保険の自己負担を合算して、年間の自己負担を軽減する制度です。

1年間(8月1日から翌年7月31日まで)の医療保険と介護保険の自己負担額を合算し、定められた自己負担限度額を超えた場合、超えた分が高額医療・高額介護合算療養費として払い戻されます。自己負担限度額は、所得によって異なります。

傷病手当金

傷病手当金は、病気やケガで仕事を休んだ場合に、一定期間、収入を補償する制度です。

被保険者が、病気やケガで仕事を休み、給与の支払いを受けられない場合に、傷病手当金が支給されます。支給要件は、病気やケガの療養のために連続して3日間仕事を休み、4日目以降も仕事に就くことができない場合です。

傷病手当金の支給額は、標準報酬日額の3分の2に相当する金額で、支給期間は、支給を開始した日から通算して1年6ヶ月です。

出産育児一時金

出産育児一時金は、出産した被保険者に対して支給される一時金です。

出産育児一時金は、出産した被保険者に対して、原則として50万円が支給されます。医療機関との契約によっては、自己負担なしで出産できる場合もあります。

また、健康保険組合などでは、出産育児一時金に上乗せして、付加給付を行っている場合があります。

子ども医療費助成制度

子ども医療費助成制度は、子どもの医療費自己負担を助成する制度です。

子ども医療費助成制度は、自治体によって助成対象者や助成内容が異なります。多くの自治体では、乳幼児や義務教育就学前の子どもを対象に、医療費の自己負担分を全額または一部助成しています。

受給するためには、自治体に申請が必要です。受給資格や申請方法は、自治体によって異なるので、詳細は居住地の自治体に確認することが重要です。


このように、公的医療保険には、加入者の医療費負担を軽減するためのさまざまな給付制度があります。これらの制度を上手に活用することで、病気やケガの際の経済的な負担を和らげることができます。

おわりに

いかがでしたか?公的医療保険について、少し詳しくなれた気がしませんか?

私自身、この記事を書くにあたって改めて公的医療保険について勉強し直しましたが、本当に奥が深いですね。でも、家族の健康と生活を守るためには、避けて通れない大切な知識だと実感しました。

特に印象に残ったのは、高額療養費制度や子ども医療費助成制度など、家計の負担を軽減してくれる制度の存在です。これらの制度をうまく活用すれば、予期せぬ医療費に見舞われても、家計への影響を最小限に抑えられるかもしれません。

ただし、忘れてはいけないのは、公的医療保険はあくまでもセーフティネットだということ。日頃から健康的な生活を心がけ、定期的な健康診断を受けるなど、予防の視点も大切にしていきたいですね。

この記事を読んで、少しでも公的医療保険への理解が深まり、家族の健康と生活を守るヒントが得られたなら嬉しいです。健康で幸せな家庭生活のために、この知識を活かしていきましょう。

みなさんの家族に、健康と笑顔が溢れますように!

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この記事を書いた人

memstock編集部

memStock編集部は、家族の豊かな暮らしと家計管理を応援する記事制作チームです。ライフハック・節約・投資・保険など、日常生活とお金に関する実用的な情報を、確かな専門知識と多様な視点から分析・提供しています。読者の皆様が抱える日々の悩みや将来への不安を解消し、ワンランク上の生活を実現するためのヒントが詰まった記事をお届けします。 「家族の暮らしをより豊かに」をモットーに、わかりやすく実践的なコンテンツで皆様の人生設計をサポートします。

この記事を監修した人

山田 尚貴

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校卒業後、NTTPCコミュニケーションズでシステムエンジニアとして金融機関等のシステム運用などに携わる。2009年、株式会社エニドアを創業し代表取締役に就任。クラウドソーシングサービスの開発・提供を行う。M&Aにより会社を売却後、上場企業のグループ会社の経営を6年行った後、株式会社modoを創業し代表取締役に就任。家族向けのサービスmemStockの開発を行う。 二級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種を保有。2児の父。

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