挙式も写真も、何もしなかった夫婦は4組に1組?

入籍の報告と一緒に、「式はしないで、両家の家族だけで食事をします」と連絡が届く。きょうだいや甥・姪、職場の後輩の結婚で、そんな知らせを受け取った人もいるのではないでしょうか。自分たちのときとは違うと感じる人もいれば、いまはそれが多いのかなと気になる人もいるはずです。
挙式、披露宴、家族だけの食事会、写真だけ、何もしない。2026年1月に発表された全国調査をもとに、結婚を機にしたお祝いがどんなかたちに分かれているのかを数字で確かめます。
挙式も写真も、何もしなかった夫婦は26.5%です
数字の出どころはリクルートブライダル総研の「結婚マーケット調査2025」です。2024年4月〜2025年3月に結婚した全国の20〜49歳の男女にインターネットで聞いたもので、集計サンプルは821人(人口動態統計の婚姻件数で補正した推計値)です。
この調査は2025年版から対象が変わりました。2024年版まで続いた「ゼクシィ結婚トレンド調査」は、ゼクシィの読者・会員のうち挙式や披露宴をした人が対象でした。今回の実施率は、式をしなかった人も含めて、その期間に結婚した人全体を母数にしています。原典は「調査対象が異なるため、本報告内容との過去比較はいたしません」と明記しているので、以前の数字と並べて増えた・減ったとは言えません。
結果を見ると、挙式・披露宴(ウエディングパーティー)・結婚を機にした食事会・写真撮影のどれか1つ以上をした人が73.5%、どれもしなかった人が26.5%でした。およそ4組に1組です。
ただし、26.5%に「写真だけ撮った人」は入っていません。挙式も披露宴も食事会もしなかった人で数えると、写真撮影のみの16.3%が加わって42.8%になります(調査の表から編集部が合算した値)。「結婚式をしない」にどこまで含めるかで、数字は4組に1組にも、4割強にもなります。
もうひとつ、この調査は「これから実施する予定で、時期や内容もほぼ決まっている」人を「実施」の側に数えています。予定がまだ固まっていない人は「非実施」の側に入っている可能性があるため、26.5%を「今後もしないと決めた人」と読むことはできません。
全部、写真だけ、何もしない —— 組み合わせは16通りに分かれます
イベントごとの実施率は写真撮影61.5%、挙式48.9%、披露宴・パーティー43.1%、食事会33.8%でした(いずれも予定がほぼ決まっている人を含む)。披露宴をした人は半数に届いていません。
組み合わせで見ると、選び方はかなり散らばっています。調査は16通りに分けて集計しており、多い順に「何もしない」26.5%、「挙式・披露宴・食事会・写真の全部」19.1%、「写真のみ」16.3%、「挙式・披露宴・写真」14.0%でした。残りの12通りは、いちばん多い「挙式・披露宴」でも4.1%です。上位の3つを並べるだけでも、全部をした人から何もしなかった人まで、お祝いの規模には大きな幅があります。
年齢でも傾向が違います。24歳以下では写真撮影が72.7%、食事会も44.5%と高めでした。40歳以上(補正後49人の小さな区分)では挙式38.5%、披露宴34.6%に対して、食事会が40.0%です。40歳以上は人数が少ないので幅をもって見る必要がありますが、食事会が挙式や披露宴と同じくらいか、やや多く選ばれています。
親族中心の食事会は平均22.7人・39.5万円でした
国内で挙式も披露宴もせず、結婚を機にした食事会をした人に絞ると、招待客は平均22.7人でした。10人未満が32.6%、10〜20人未満が27.9%で、約6割が20人未満です。挙式と披露宴の両方をした人の平均57.2人と比べると、半分以下の規模です。
招いた人の間柄は夫側の親・親族が平均8.8人、妻側の親・親族が7.8人。勤務先の上司・同僚は夫側0.5人、妻側0.4人でした。間柄別の数字は項目ごとの回答者の平均なので、足しても全体の人数とは一致しません。それでも、顔ぶれの中心が両家の親や親族で、職場の人はほとんど呼ばれていない様子は読み取れます。
費用の総額は平均39.5万円で、73.5%が50万円未満でした。人数も費用も平均値で、中央値は公表されていません。
挙式と披露宴をした場合の費用は平均298.6万円でした
挙式と披露宴・パーティーの両方をした人の費用総額は平均298.6万円で、中央値は公表されていません。最も多い価格帯は300〜350万円未満の18.6%です。原典も「低単価帯だけでなく中・高単価帯の需要も一定数ある」としており、金額の幅は広めです。挙式のみの場合は平均140.4万円でした。
ご祝儀と自己負担の数字は、国内で挙式と披露宴を1回ずつ行った人に限ったものです。そのうちご祝儀制の披露宴をした人のご祝儀総額は平均187.1万円でした。自己負担額は平均158.9万円で、0円以下だった人も11.4%いました。
自己負担額は、費用の総額とご祝儀(または会費)の総額の両方を答えた人だけで集計した値です。集計の対象がそれぞれ違うので、298.6万円から187.1万円を引いても158.9万円にはなりません。
披露宴の形式はご祝儀制が72.9%、会費制が15.7%、両方を取り入れた形が9.6%でした。今回は単年の調査なので、会費制が増えているかどうかはこの数字からは分かりません。
式をしなかった理由、した理由
しなかった理由は詳細報告書に載っています。国内で挙式をしなかった人の理由は「挙式に興味がなかった」38.3%、「他のことにお金をかけたいと思った」26.9%、「十分な資金がなかった」25.1%が上位でした。披露宴をしなかった人も「興味がなかった」39.6%、「他のことにお金をかけたい」23.3%が上に並びます。「お相手や親が乗り気でなかった」は挙式2.3%、披露宴2.8%で、周りの意向が理由になったケースはわずかでした。
式をした人の理由で最も多かったのは「親・親族に喜んでもらうため」です。挙式をした人の40.4%、披露宴や食事会をした人の44.7%が選んでいます。式や会をした人のうち、38.5%は「結婚式の内容は、親の意見・希望を重視した」と答え、74.5%は「定番やしきたりにとらわれず、自分たちの価値観に合った自由なやり方をすればよい」と考えていました。
親の側の受け止めについては、ゲストへの調査に手がかりがあります。結婚式に出席した40歳以上で子どものいる67人のうち、「親として、二人の幸せを確認できるよい機会だ」と思う人は82.1%でした。一方、「結婚式をしないのは体裁が悪い」と思う人は17.9%で、思わない人が41.8%、どちらともいえない人が40.3%です。式に出席した人の回答なので親世代全体の意見とは言えませんが、式をよい機会と感じる人は多く、しない選択を体裁の問題と考える人は2割に届いていません。
家族でお祝いのかたちを話すときに
数字を並べると、何もしない夫婦も、全部をする夫婦も、写真だけの夫婦も、それぞれ一定の割合でいます。式をした人の理由でいちばん多かったのは親・親族に喜んでもらうこと、しなかった人の理由で多かったのは興味やお金の使い道でした。
子どもから報告を受けたとき、きょうだいの食事会に招かれたとき、まず聞いてみたいのは「誰と、どんなふうに祝いたいか」かもしれません。式をするかどうかより先に、二人が誰に喜んでほしいのかを聞いておくと、親やきょうだいとして手伝えることも話しやすくなります。
記事中の数値は、2026年1月22日発表の「結婚マーケット調査2025」にもとづきます(2026年10月6日確認)。次回の調査では対象や設問が変わる可能性があります。
出典
- リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」概要報告書(2026年1月22日発表、結婚マーケット調査2025調べ)https://souken.zexy.net/data/market2025/market2025_summary.pdf (2026年10月6日確認)
- リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025【既婚編】【トレンド編】調査結果報告書」(2026年1月22日発表、結婚マーケット調査2025調べ)https://souken.zexy.net/data/market2025/market2025_report.pdf (2026年10月6日確認)
- リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査」調査ページ https://souken.zexy.net/research_news/marriage-wedding/market.html (2026年10月6日確認)
よくある質問
- 結婚式をしない夫婦は、どのくらいいますか?
- 結婚マーケット調査2025では、挙式・披露宴・食事会・写真撮影のどれもしなかった人が26.5%でした。写真撮影だけをした16.3%を含め、挙式・披露宴・食事会のいずれもしなかった人で数えると42.8%です(表から編集部が合算した値)。どちらの数字も、予定がほぼ決まっている人は「実施」側に数えています。
- 家族だけの食事会は、何人くらい・いくらくらいですか?
- 国内で挙式・披露宴をせず食事会をした人では、招待客が平均22.7人、費用総額が平均39.5万円でした。約6割が招待客20人未満、73.5%が費用50万円未満です。いずれも平均値で、中央値は公表されていません。
- ご祝儀で、費用はどのくらいまかなえていますか?
- 挙式と披露宴を1回ずつ行い、ご祝儀制の披露宴をした人のご祝儀総額は平均187.1万円でした。同じく1回ずつ行った人の自己負担額は平均158.9万円で、0円以下の人も11.4%います。対象者の条件が違うため、費用総額の平均から引き算しても一致しません。
- 結婚式をしなかった理由で多いのは何ですか?
- 国内で挙式をしなかった人では「挙式に興味がなかった」38.3%が最も多く、「他のことにお金をかけたいと思った」26.9%、「十分な資金がなかった」25.1%が続きます。「お相手や親が乗り気でなかった」は2.3%でした。
- 以前の調査と比べて、結婚式は小さくなっていますか?
- この調査からは言えません。2025年版は対象を全国の既婚者に広げており、2024年版までの「ゼクシィ結婚トレンド調査」とは対象が異なるため、原典は過去との比較をしないと明記しています。
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