夏の心配事。高齢の家族を熱中症から守るための試行錯誤

夏の暑さが厳しさを増すなか、高齢の家族が熱中症にならないか心配になることはありませんか。エアコンの使用をためらう家族をどうすれば説得できるのか、日々の暮らしの中でできる工夫はないかと、頭を悩ませる方も多いかもしれません。
今回は、熱中症に関する最新のデータや、室内環境を快適に保つための具体的な方法について掘り下げます。温度や湿度を数値で示すことの重要性や、家族の気持ちに寄り添ったコミュニケーションのヒントなど、大切な人を守るためのさまざまなアプローチについて考えます。
昔とは違う夏の暑さ。熱中症搬送者数は「過去最多」に
山田:より良い家族の暮らしを考えるmemStock podcast。こんにちは、4人家族の山田です。
小林:こんにちは、1人家族の小林です。今回は「高齢者を熱中症から守る」というテーマで、より良い家族の暮らしについて考えていきます。
山田:「熱中症から守る」ということですが、今、部屋のエアコンが効いていなくて暑いんですけど。
小林:収録している部屋ですね。
山田:だんだん暑くなってきて。
小林:なるべく雑音がない方が良いかなと思って。
山田:それで暑いのですが、夏場は毎年毎年、やはり温暖化によって暑くなってきていて、エアコンをつけないと、しんどいなと。それこそまだ若い私たち世代でも思うのですが、高齢者の方がエアコンを使ってくれない、ということがあります。例えば、少し身近な話で言うと、私の祖母がエアコンをつけてくれない、ということがあって。「(このままだと)死んじゃうよ」という話はしているのですが、(エアコンを)つけてくれないので、どうしたものかと去年の夏に思っていたわけです。なので、暑くなる前にその辺をここ(ポッドキャスト)で話して、解決策を出せればなと思った次第でございますけれども。
どうですか? エアコンはつけますか?
小林:私はつけますけど。
山田:つけますよね。
小林:祖父母はみんなもういなくなっているのと、自分の両親もエアコンを使うので、あまり気にしてないですけど。
せっかくなので、最初にきちんとしたデータをお話ししようかと思います。総務省の消防庁が令和6年の10月末に出している資料[1]なのですが、令和6年、昨年の5月から9月の熱中症による救急搬送状況ということで、5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員というのが、累計で97,578人。10万人弱ですね。で、これは平成20年の調査開始以降で最も多い搬送人員でしたと。
山田:平成20年の時のデータってどんなもんなのですか?
小林:平成20年の時は、23,071人ですね。
山田:全然違う。やっぱり暑いんですね。
小林:今、山田さんにも(資料を)共有したのですが、年々上がっているんですよね。平成30年は1回パッと高くなっているのですが、統計開始の平成20年の時は23,000人だったのが、もう今は過去最多で97,000人まで増えてきていると。
熱中症が一番多いのは「外」じゃなくて「家の中」
小林:これも一つデータとしてありますよというのと、もう一つ見てほしいのが、少し下の方に「発生場所別の救急搬送人員」というのがあるんですけど、「住居」で発生しているのが一番多いんですね。家のなかにいる時に38%の人が熱中症になっているよと。
山田:やっぱり外じゃないんですね。外だと熱射病とかになるけど。
小林:日射病とか熱射病とかね。昔はそういう言葉がありましたよね、私たちが小さい時って。
山田:なくなったの? 言葉が変わったということ?
小林:言葉が変わったのか、どうなんですかね。間違っていたのか、詳しくはわからないのですが。
熱中症は、熱と湿度、両方なんですよね。室内とかにいるとやっぱり(熱が)こもってしまうので、汗もかきづらくて、という事で。
山田:いやあ、すごいですね。
小林:もう一つ、当たり前のデータというか、よく認知されているデータとしては、高齢者が多いと。半数以上は高齢者だよというので、つまり、「高齢者が家で(熱中症になる)」というのが一番割合としては多い。
山田:65歳以上ですね。
小林:(データとして)出ているので、この辺はやっぱり対策しないとってことですね。
山田:そうですね。
小林:山田さんのおばあちゃんも、可能性があります。
山田:死んでしまうな、これは。そうですよね。いや、すごいな。これ、都道府県別とかもあるけど、面白いですね。県によって、人口が多い少ないとかもあるけど、やっぱり首都圏とか、コンクリートが多いから熱もこもりやすかったりとかするんですかね。
小林:どうですかね。住居内で起きているから、あまり輻射熱とかは、そんなに関係ないのかなと思いつつ。
山田:確かに、そうだなあ。
「暑い」の感覚は人それぞれ。説得の鍵は「数値」で見せること
山田:結構やっぱりエアコンをつけないと、すぐに暑くなっちゃいますよね。今とか。
小林:今はそれほどでもないのですが。
山田:でもやっぱり、温度の感じ方って人によって違うから。それに高齢者の人たちって感覚が結構鈍くなってくるので、暑いって感じた時にはもう遅い、みたいな。暑いというか、しんどいと思った時にはもう結構遅いみたいなのがあるみたいですよね。
小林:そうなんですよね。
山田:あと、「扇風機で十分」と(祖母は)言ってたんですけど、扇風機だと風は当たるけど、実質的な(部屋の)温度はそんなに変わらないから、熱い温度をどんどん(部屋中に)回してたら、余計暑くなるみたいな。サウナじゃないけど、(暑く)なってしまうから、やっぱりそこは、自分の感覚を信じない方がいいのだろうな、というのは思ったりしますけどね。
小林:一つ対策というか、高齢者の方に説明するのに効果的だよって言われているのは、さっき(山田さんが)言ったように、感覚じゃなくて数値で見せるために、部屋の中にちゃんと温度計とか湿度計を置きましょうというのが、一つ対策としてあるみたいですね。
山田:なるほどね。
小林:データ的に、もう30℃を超えているから、部屋をちゃんと冷やそうねというのを、わかるように伝える。自分が暑いと感じているかどうかではなくて、一般的に30℃になっていたら、(部屋の温度を)下げないと、危険だよというのを伝える。数値で伝えるというのは大事だよ、みたいなのは見ますね。
山田:そうか。最近だと、スマートエアコンとかが結構出てきていて、何℃以上になったら温度を、エアコンを効かせるとかいうのもできるから、そういうのを取り入れるのも、ちょっと(値段が)高いけど、ひょっとしたらありなのかもしれないですね。
小林:値段的には、補助金が出たりするんですよね、最近は。省エネエアコンに買い替えると、みたいな。
山田:なるほどね。確かに。
小林:持ち家じゃないと、自分で買い替えないかもしれないですけど。
補助金を使うというのもありつつ、でも、エアコンをつけてくれないという根本的な問題があったりするじゃないですか。
山田:そうですよね。
小林:エアコンが自動で(温度調節を)やってくれるといっても、エアコンを買ってあげたのに使っていないとか、そういう可能性もあるじゃないですか。
山田:確かに。
小林:そこをどうしますかね?
山田:いろんな要素があるけど、まずはやっぱり電気代ですよね。電気代が高いという。電気代が高くなっているから。
小林:要素というのは、(高齢者が)使わない理由?
山田:使わない要素、理由ですね。高齢者側からの理由としては、電気代が高いから年金暮らしだとしんどい、みたいな話とかも、よく聞きますよね。
小林:でもそれは省エネエアコンにすればいいんじゃないですか? って思っちゃうんですよね。説得材料としては。昔のエアコンとは全然違うんだよと、電気代は。
山田:そうですよね。でも多分比較対象が、「つける」と「つけない」の二択だから、そうなるとやっぱりつけない方が電気代はかからないよね、みたいな話になっちゃうと思うんですよね。
小林:それはそうなんですけど、でも、使う・使わないというのだったら、電気代じゃなくて、使わなかったら病院に行って病院代がかかるよという、そこの比較をさせないといけないんじゃないですか?
山田:倒れた時に病院に行くという話ね。いや、そういうロジックで聞いてくれればいいんですよ。ロジックで。それが、「いや病院には行かない」みたいな。「大丈夫だから病院には行かない」と言われると、なかなか難しいじゃないですか。
小林:そこは感情と合わせるんじゃないですか? 病院に行ってくれないと、「倒れられたら悲しいよ」とちゃんと伝える。
山田:なるほどね。そうですね。なかなか難しいですね。電気代のこともあるし。結構これがよく、それこそ親世代とかでも言うのかな、冷たい風が当たり続けると身体に悪いという。もちろん直風が当たってたらそれは(身体に)悪いけど、エアコンから出る冷風は良くないという話だったりとか、あと、つけっぱなしにしていると風邪をひくみたいな根拠のない、昭和世代の固定観念のようなものが、あるじゃないですか。そういうのはどういう風に、説得すればいいのかな、みたいなのはありますけどね。
小林:サーキュレーターで部屋の空気を回すことで直接(身体に)当てない、とか。直接(身体に)当たらないようにする最新エアコンもありますけどね。
山田:人を感知してね。
小林:人を感知して人に(風を)当てるやつもあれば、人に(風を)当てないやつもあったんじゃないかな。
山田:あるある。あるというか、設定次第で多分両方いけますよね。やっぱ導入すると良いんだよね、そういうエアコンをね。確かに、そうだなあ。
小林:でも、冷風が良くないって言うのだったら、着込んでもらうしかないですよね。
山田:着込んでもらう?
小林:暑い状態の部屋に薄着でいるよりかは、涼しい、28度とかにした中で、(上着を)羽織る方が、良いんじゃないですか。科学的なデータとかは見てないですけど、感覚的にはそうですよね。
山田:確かにね。あとはエアコンとかの話で、電話をすると「つけてるよ」と言うのですが、でも実際はつけてない、みたいなケースとかもあるから、そういうケースは多分、エアコンのオン・オフみたいなのがリモートでできる、パナソニックとか、日立とかいろいろ、最近出てるやつはだいたいできるけど。
小林:スマート家電ですね。
山田:そうそう、スマート家電で。あ、でもダメか。あれはWi-Fiがないとダメだけど、(祖母の家には)Wi-Fiはないだろうな。Wi-Fiがない家だとだめなのか。
小林:つけるしかないんじゃないですか?
山田:そうですね、全部つけるしかないですね。初期コストはかかるけど、やっぱりそういうのをやらないといけないんだろうなあ。
小林:でも、電気代がどうのとか言う人に対しては、初期コストはこっちで持たないとって話ですよね。
山田:そうですね。うん。やっぱり。いやあ大変だなあ。
小林:大変だなあ。
山田:あと、ちょっとちらっと思ったんだけど、工事現場とかで、扇風機みたいなのがついてる服があるじゃないですか。ああいうのを着せるとかはどうなんだろうね。根本的には、扇風機に当たってるのと変わらないから、そんなに良くはないのか。
小林:良くはないというか。
山田:根本的な解決にはならない。
小林:普通に面倒くさいんじゃないですか?
山田:着るのがね。確かに。
小林:家で充電して、あれを着てというのは、面倒くさいと思うんですよね。寝っ転がれないし。
山田:確かに充電。確かに、寝っ転がれないね。確かに、寝て、そっか、そっかそっか。
小林:背もたれとかも使えないじゃないですか。
山田:なるほどなあ。
小林:あれはすごく面倒くさいと思いますね。
山田:そっかあ。
良かれと思ったのに…「経口補水液」の知られざる注意点
山田:あと、水分とかを摂らないといけないというのもあるじゃないですか、熱中症は。
小林:そうですね。
山田:年をとるとやっぱり水分を摂る量が減っていく、みたいなのがあるから、効率的に水分を摂らないといけないんですかね。それこそ「OS-1」みたいな経口補水液を飲むとか。
小林:ただ、経口補水液は問題になっていることがあるので、むやみに渡さない方がいいかもしれません。
山田:あ、そうなんですね。
小林:体に良いじゃん、というか、水分を摂らないと、というので飲み過ぎてしまうという事例が結構あるみたいで、特に高齢者の方で。
山田:そうなんですね。確かに塩分とか入ってるもんね。
小林:そうそう。あれってやっぱり緊急、本当に厳しいなって時にサッと体に水とエネルギーとを吸収させるという目的なので、ちょっと補給しといた方がいいな、みたいな状態で飲むものではないんですよね。
山田:それこそアクエリアスみたいに飲むものではないということですね。
小林:飲むものじゃないです。
山田:そうなんだ。
小林:そういうのもあって、一応昨年、良くないんじゃないかということで、その取り締まりをしましょうみたいな。
山田:あ、そうなんですね。全然知らなかった。
小林:ちょうど今年の6月1日からちゃんと、なんだっけ、ちょっと待ってください。
今軽く調べたんですけど、経口補水液というのは、「特別用途食品」という許可をもらって販売しなきゃいけないものなんですよね。
山田:元々?
小林:本来は。だけど、OS-1とかであればちゃんと(許可を)取ってるはずなんですけど、そういうのを取らずに無許可で、経口補水液だよって言って、熱中症対策に、みたいなので売ってるのが結構あったみたいなんですよね。で、それをガバガバ飲んじゃうみたいなのが良くないので、ちゃんと許可されていないものは、販売しちゃだめですよというのを徹底していく、みたいなのが、確か6月1日からだったと思うんですよね。取り締まります、みたいな。オンラインとかで買う時にも、ちゃんと医者からそういうのを受けて(相談して)いますか、みたいなのをちゃんとチェックしなきゃいけないとかだったと思うんですよね。
山田:そうなんですね。じゃあ薬局とかでも?
小林:薬局とかでも、特別用途食品って売ってるんですよ。私も以前、食道がちょっとやられた時に食べ物が喉を通らないというので、特別用途食品の明治のメイバランスという、ドロドロっとした飲めるもの、ジュースみたいなもので栄養を摂れるよ、みたいなものを飲んだりとかはしてたんですけど。でも摂り過ぎると良くないから、ちゃんとお医者さんに確認を取った上で、買ってくださいみたいなものなんですよね。
山田:じゃあ薬局とかでも薬剤師さんとかいないと買えないんだ、それは。
小林:買えるんですけど、ちゃんとそこは認識して買おうね、というのを周知していきたい、世の中的にもそうだし、売る側もそうだし、というので。
山田:なるほどね。じゃあ、たくさん飲むのはだめなんだ。
小林:そうなんです。だから普通にOS-1とかを買って、家に置いておいてスポーツドリンク代わりに飲むというのが、一時期問題になったんですよね。
山田:えー、飲んでたわ。飲んでたな。余ってるなと思って、賞味期限が近いから飲もうと思って。
小林:そういう使い方をされるとダメだという話。でもそれも1本とかだったら多分もしかしたら問題ないかもしれないですけど、常用しだすと良くない。スポーツドリンクもそうなんですけど。
山田:そうですよね。
小林:スポーツドリンク以上に良くないので、気をつけましょうというところですね。
山田:勉強になりました。勉強になったな。普通に(祖母に)飲ませようとしてて、送りつけようかなと思ってた。
小林:いやあ、良くないです、良くないです。
山田:確かに、危ない危ない。
小林:特に、知識的にそういうアップデートとかができるのであればいいですけど、さっき言ってたみたいに、昭和の価値観みたいな、そういう考えとかになってくると、「体に良いんだったら飲め」みたいになっちゃうから。あまり渡しすぎるのも良くないのかなというのは思いますね。
山田:渡すとこだったな。危ない危ない。
エアコンが嫌なら「除湿」だけでも。湿度が熱中症対策の鍵
山田:そう考えると、やっぱりエアコンなんだろうなあ。
小林:一番の対策はエアコンですよね。
山田:エアコンですね。「エアコン嫌だ」って言われたら、それこそあれとかどうなんだろうね。冷たい入浴剤みたいな。風呂上がり暑いよね、みたいなひんやりする入浴剤とかあるじゃないですか。あれを42℃とかの高温じゃなくて、ぬるま湯に入れて涼みながらお風呂に入ると、結構、数時間涼しいよみたいなものがあったりするんですけど、そういうのもいいのかもしれないですね。
小林:それはエアコン使わないという前提?
山田:使わない前提ですね。使ってほしいんですけどね。
小林:それってでも、体感温度の話だから。
山田:ああ、関係ないのか。熱中症は体感温度じゃないのか。普通に体内の温度だから、そこをちゃんと下げてあげないと意味がないという話なんですね。
小林:じゃないかな。ちょっとわからないです。体内から涼しく感じるのかもしれないです。さっき言ってた入浴剤のやつは。
山田:そうですね。お風呂とかだったら、ひょっとしたら体内からいけるのかもしれないけど、ちょっとわからないな。
小林:個人的には、ちょっと考えづらいです。外側から摂取するというか、そういうものなので。だから多分外側、感覚的に体感温度は下がるけど、体内自体はお風呂に入っていたから、じわじわとちゃんとあったかいはず、だと思うんですよね。
山田:あとは、なんだろうなあ。昔だと、すだれとか、カーテンとか、そういうので変わったりするのかな?
小林:最近すだれ見ないんですよね。
山田:ダメだったってこと?
小林:いや、住宅の断熱性能が上がっているので、多分すだれじゃなくても、室内のブラインドとかでいけちゃうんじゃないですかね。
山田:十分ということですかね。
小林:壁は熱くなっても、室内には(熱が)入ってこないから、窓際の対策だけでいい、みたいな。昔の住宅だと、多分すだれで壁ごと守らないと、みたいな感じだったんじゃないですかね。
山田:確かに軒下とか。そう、軒下とかベランダとかやってた。やってたよね。
小林:今、あまり見なくないですか?
山田:見なくなった。確かに断熱性能が上がったからだ。
小林:勝手にそう思ってるんですけど、どうなんだろう。
山田:その可能性はあるよね。でも、断熱性能が上がったイコール熱がこもりやすくなったということだから、やっぱり暑くなるとその分熱が逃げないからね。
小林:あとは、除湿ですよね。エアコンが嫌だったら、除湿器だけでも置かせてもらえると大きいです。なぜかと言うと、熱中症の要因の一つというのは、汗が乾きづらいというのがあって。高温多湿の状態になると、多湿の場合、汗が乾きにくいんですよね。カラッとしてる時と比べると。なので除湿器を置かせてもらう。除湿器でも気温も下がるんですけど、エアコンが苦手なのであれば、できれば除湿器で対応してもらうというのもありなのかなって。
山田:そうですよね。日本ってやっぱり湿度が高いから、その分熱中症リスクが高いですよね。
小林:そうなんですよね。水を捨てるのは面倒くさいですけど、除湿器で対応できないかなというところ。
山田:そっか。確かに、インドとか、それこそアラブ圏とかだと、湿度がそこまで高くないから、温度が50度になっても熱中症ってそこまで聞かないですよね。聞かないというか、住んでないから聞かないだけかもしれないけど。でも確かに、うん、それはそうかも。湿度は結構重要ですね。
小林:そうなんですよね。湿度管理。だからそれも、最初に言ったように、温湿度計で、温度だけじゃなくて湿度も見てもらえるように。で、わかりやすいように、今危険ゾーンだよとか、快適ゾーンだよというのがわかるようなものもあるので、そういうものを設置するというのは大事かなって思いますね。
山田:そうですね。湿度計とかだったら、Wi-Fiとかなくてもそれだけで通信して、それこそ子どもとか、孫とかのスマホに届けて、温度がそれ一定以上になるとアラートを飛ばす、みたいなのもできそうですしね。
小林:そうですね。
山田:それはいいかもしれないな。それ、買うか。確かに口頭で言われてもね、信じられないもんね。
小林:そうなんです。暑い寒いというのは感覚なので、数値的にどうかという。で、自分の感覚がずれているんだったら、自分の感覚がずれているということをちゃんと認識するというのは大事なので。
山田:そうですよね。本当に。だから今、(収録部屋の)エアコンがついてなくて、さっき暑かったけど、なんかどんどん涼しくなってきたのは、わからないけど、多分感覚的な話なんで。
小林:感覚じゃないですか? 私が暑くないよって言ってるから。
山田:そうそうそう。だから人によって感じ方が違うから、実際どうなの? みたいなところは(温度計を)見てみないとわからないけど、そこはやっぱり数値で見たら暑いってことになるかもしれないし。やっぱりそこは認識してもらう必要があるのかもしれないですね。それは確かに説得力があるかもしれないですね。人間はこれ以上の湿度と気温になると熱中症のリスクが上がるから、絶対にエアコンをつけて、みたいな。言いやすいですよね。
小林:言いやすいですね。
山田:ああ、そうしよう。今年はそれでいってみよう。じゃあこれ(収録)が終わったら、温湿度計買おう。電波で飛ばせる温湿度計を、ちょっと見てみようかな。うん。ありがとうございます。助かりました。
説得の最終手段?「お医者さんがこう言ってたよ」作戦
山田:他にありますか?
小林:他の説得方法というか、高齢者の昭和の価値観みたいな話がちょっとあったので、それで言うと、権威を借りるというのは結構有効かなと思っていて。
山田:はいはい、偉い人が。
小林:お医者さんがこう言ってる、とか、テレビでこう言ってたよというのは結構効くと思うんですよね。あとは有名人とか。こういう人がこれで倒れちゃったよ、とかじゃないですけど。そういうのを伝えると、響きやすい可能性はありますよね。
山田:確かに。孫が言っても聞かないけど、偉い人が言ってたから聞くみたいな。
小林:そうそう。お医者さんが言ってたから、と。自分が勝手に調べて言ってるんじゃないよという。
山田:信頼できる人が言ってるから、みたいなね。
小林:可能なのであれば、かかりつけのお医者さんとかに一緒に行ったりとかして「お医者さんが言ってたでしょ」じゃないですけど。
山田:言ってもらうというね。
小林:そうそう。そういう、やっぱり親子だと、子どもが言ってるという間柄ではなくて、第三者の、親が信頼している人が言ってるよ、というのを伝えるのは有効なのかなとは思いますね。
山田:それは、そうかもしれないですね。
小林:ちょっと面倒ではあるんですけど。
山田:自分が言っても聞かないことを、第三者目線で言ってもらうみたいな。それはありかもしれないな。
小林:自分から第三者が言ってたよと言うのもありですし、病院とかに連れて行って(第三者に)言ってもらうよいうのもありだとは思うんですよね。
山田:エアコンのことだけじゃなくて、いろんな説得をするタイミングでそれは効きそうですよね。
小林:そうですね。エアコンだけじゃなくてね。前回の財産とか相続とかそういう話の時とかでも弁護士さんに、じゃないですけど。
山田:有名な弁護士さんが言ってるよとかね。
小林:これをしておいた方がいいって言ってるから、しなきゃダメだよとか。
山田:ここの家庭はこれがなかったからこれだけひどいことになってたらしいよ、みたいな。
小林:お隣の〇〇さんが、この間〇〇みたいな。
山田:ありかもしれないですね。
小林:自分はあまり好きなやり方ではないんですけど。命に関わってくると、好き嫌いとかを言っていられない可能性もあるじゃないですか。
山田:そうですよね。うん、そうだよな。ちょっと、説得も含めてやらないとなあ。本当に暑いからなあ。
今年の夏はどうなる?究極の対策は「引っ越し」?
小林:本当に暑いですよね。昨年、すごく熱中症の搬送患者が多かったという話を冒頭にしましたけど、昨年はすごく暑かったんですよね、猛暑で。で、今年がどうなるかなんですよね。
山田:去年暑かったっけ? 記憶にあまりないな。どうだったっけ。毎年暑いイメージ。最近もうずっと暑いイメージですよね。それこそ昔って、7月はそこまで暑くないけど、8月になるとすごく暑くて、で、9月になるとちょっと涼しくなってくる、みたいなのが、今はもう6月の後半ぐらいから10月ぐらいまでずっと暑いじゃないですか。だからもう、ずっと暑いイメージですよね。
小林:夏日とか真夏日とか猛暑日の言葉がもうおかしくなってますもんね。4月にもう夏日を記録してたりしますからね。
山田:夏じゃない。(4月は)春なのにね。だから夏も定義が変わってきているのかもしれないな。うーん。避暑地に行かないとなあ。
小林:引っ越すというのも、一つの手なのかもしれないですね。
山田:うん。東京とかも、これ(冒頭の消防庁の資料)を見ると東京とか、人口が多いからかもしれないけど、搬送多いもんね。
小林:話がだいぶ飛んでしまうので、逸れるっちゃ逸れるんですけど。祖父母が家を持っていた場合に、それを相続するかしないかとか、取り壊すかどうとかいろいろあるじゃないですか。
山田:ある。
小林:だからそれを機に、夏場のことも考えて避暑地に引っ越すみたいな。家を、実家を引き払って、賃貸で、避暑地に引っ越すみたいなのも、一つの手なのかもしれないですね。
山田:そうですよね。
小林:気持ち的には嫌がると思うんですけど。慣れ親しんだところを離れるというのは。
山田:そう。特に年をとってからって、やっぱり変化を嫌うから、あまりそういうの(転居など)は喜ばないですよね。喜んでやらないですよね。
小林:そうですよね。
山田:うーん。そうだよな。やっぱりいろんな対策とか、温度に対する対策があるけど、根本的にどこも暑くなっていくから、逃げられる場所とかはなくなっていくんでしょうね。例えば、東北とか北海道も暑いからな、もう夏とかは。
小林:暑いですね。
山田:逃げられるところがない。だからさっきの話じゃないけど、湿度が低いところに行く、みたいなのは有効なのかもしれないですね。それこそ内陸とかに行ったりとか。まあ内陸も暑いからな、なんかもう、もはやだな。
小林:海沿いは避けた方がいいかもしれないですね。
山田:海沿いもそうだけど、だって埼玉とかは海がないけどめっちゃ暑いじゃないですか。だからあまり関係ないかもしれないな。引っ越すみたいな話だけど。うーん。
小林:引っ越すのは極端な例ではあるんですけど、そういう手もなくはないよって話ですよね。自分の常識を疑ってみるみたいな。エアコンをつける・つけないじゃなくて、つけなくてもいい場所に移動しちゃえばいいじゃん、みたいな。
山田:そうなってくるとね、カリフォルニアに移住する、みたいなのもね、あるかもしれないですけどね。
小林:ないと思います。
山田:乾燥が。ないですか。
小林:ないと思います。
今年の対策、まずは「温湿度計」とエアコン使用の「説得」から
小林:話が少し散らかってきたので、まとめてもらえると。
山田:まとめると、今年は、湿度、温湿度計を買います。
小林:お。
山田:で、それは単純に自分で目視で見るだけじゃなくて、スマホとかにアラートを飛ばしてくれるようなものを探したいなと思うのと、あとはエアコンだな。エアコンをつけてもらうしかないな。説得してエアコンをつけてもらう、みたいなとこですね。なるべくね、防げる病気というか、防げるところは防いでいきたいですよね。
小林:そうですよね。
山田:今後どんどん高齢化社会になるから、その辺も、何か認識を変えられるような仕組みができるといいですよね。
小林:そうですね。
トクホとは違う?全然知らなかった「特別用途食品」の世界
小林:エンディングです。今回は高齢者を熱中症から守るというテーマで、より良い家族の暮らしについて考えていきました。
山田:ちょっと年をとると、さっきも言ったけど、変化を嫌うから、人からのアドバイスとかがなかなか聞き入れにくくなるのですが、そこを説得する、みたいなところは、やっぱり結構重要だったりしますね。やり方とか。嫌な気持ちにならずに、進んで自分から変えられるようにしてもらうという、それをどう考えるかですね。
あと、私も結構思い込みだったけど、経口補水液を飲み過ぎるのは良くないのですね。健康なタイミングでは飲まない方がいいという。
小林:特別用途食品というものを、ちゃんと知ってください、という話ですね。
山田:ありがとうございます。
小林:トクホとかとは違うんですよ。
山田:トクホと同じだと思ってた。
小林:こういう症状があるから医師と相談して使いましょうね、というのが経口補水液なので。これは使っていいのか、使っては良くないのかみたいなのは、ちゃんと知っておいた方がいいですよね。
山田:なんかラベリングがいっぱいあるけど、そのラベリングをちゃんと理解したいですね。いっぱいありすぎて、例えば「トクホって何だっけ?」みたいなのとかも、ふわっとトクホはなんか体にいいみたいなイメージだけど、「実際どうなの?」みたいな。どういうプロセスを経てトクホに選ばれてるか、みたいなのとかあるじゃないですか。
小林:ありますね。
山田:そういうのもちゃんと理解してないといけないんだな、と。ふわっと理解してるだけだと良くないんだなって。
小林:でもトクホとかは、体に良いよという、摂っても摂らなくてもいいよという話なので。ただ、経口補水液とかだと、ちゃんと用途が決まっていて、摂っていいよ、摂ったら良くないよという場合があるので、そういうのだけはちゃんと押さえておいた方がいいかなというところですね。
山田:そういうことですね。もう一回いいですか? 何ていうあれでしたっけ。
小林:ちょっと待ってください。私もまだちゃんと覚えてなくて。マークはわかるんですけど。特別用途食品ですね。
山田:特別用途食品。どんなマークなんですか?
小林:見覚えはあると思いますよ。
山田:トクホはバンザイしてるやつですよね。全然話が変わるけど、以前子どもが「バンザイしてるやつは体にいいんでしょ」みたいな話をしてたけど。
小林:(特別用途食品のマークは)これです。
山田:いや、見たことないな、これは。
小林:このマークにちゃんと書いてあるんですよ。
山田:ああ、本当だ。気にしたことなかったな。本当だ。
小林:病者用食品ってちゃんと書いてあるんですよね、マークに。
山田:本当だ。何のマークなんだろうな、これ。人なのかな。
小林:人だと思いますけど。これはちゃんと見とかないといけないですね。
山田:全然知らなかった。全然知らなかったわ。知らないこと、世の中にいっぱいありますね。
小林:じゃあ一つちょっと、だいぶ(話が)逸れますけど、エンディングなので話しますけど。ウインナーの話で言うと、特級とかそういうの(マーク)があって、それによって、つなぎを使ってないです、とかがわかるんですよね。そういうのを知っておくと、マークを見て、「あ、これ買おうかな」というのができる。例えば、アイスクリームはよく知られていると思うんですけど、ラクトアイスとか、アイスクリームとかあるじゃないですか。牛乳か何かの使用率か何かですね、確か。
山田:はいはいはい。そうですよね。
小林:そういうのがあって、アイスクリームの方がちゃんとアイスだけど、ラクトアイスとかは牛乳成分が少ないよ、みたいな。ちょっと正確な話ではないんですけど、そういうのがあるじゃないですか。そういうのも表示を見て、「ああ、これこうなんだ」みたいな。私はアイスクリームより、実はラクトアイスの方が好きだったりするんですけど。
山田:私もそうなんですよ。言おうかどうしようか迷ったけど、(他の人と)違うのかな、ちょっと感覚が違うのかなと思ったら。ラクトアイス、おいしいですよね。
小林:おいしいですね。アイスクリームはアイスクリームでおいしいんですけど、ちょっと濃すぎるというか、特別な感じがするので。
山田:さっぱりしてますよね、ラクトアイスの方が。
小林:そう。家で食べる分にはラクトアイスの方がいいな、みたいなのがありますけど。だからそういうのも、表示を見て、自分で買える方がいいかなって思うんですよね。ウインナーも特級がいいな、とか。
山田:そうだな。確かに。全然気にしていなかったというか、トクホぐらいしか気にしてなかったけど、マークっていっぱい付いてるよね。
小林:マークはいっぱいあります。だから、自分が気になるマークとかは(知っておいた方が)。
山田:調べよう、マーク。
小林:まあアイスの例はマークはないの(表示のみ)ですけど、ウインナーだったらマークがあるので、特級とかの。見ておいたらいいかなと思います。
山田:はい。勉強になりました。
小林:だいぶ話が逸れたので、今回この辺でということで。また次回お会いしましょう。ありがとうございました。
山田:ありがとうございました。
今回は、夏の厳しい暑さから高齢の家族を守るための方法について考えました。エアコンの適切な使用を促すための説得方法から、室内環境を客観的に把握するツールの活用、さらには健康を維持するための水分補給の知識まで、さまざまな角度から話し合いました。家族の健康を守るためには、科学的なデータに基づいた知識と、相手の気持ちを尊重した丁寧なコミュニケーションの両方が大切なのかもしれません。この記事が、皆さんの家庭での熱中症対策を考えるきっかけになれば幸いです。
memstock編集部
memStock編集部は、家族の豊かな暮らしと家計管理を応援する記事制作チームです。ライフハック・節約・投資・保険など、日常生活とお金に関する実用的な情報を、確かな専門知識と多様な視点から分析・提供しています。読者の皆様が抱える日々の悩みや将来への不安を解消し、ワンランク上の生活を実現するためのヒントが詰まった記事をお届けします。 「家族の暮らしをより豊かに」をモットーに、わかりやすく実践的なコンテンツで皆様の人生設計をサポートします。
山田 尚貴
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校卒業後、NTTPCコミュニケーションズでシステムエンジニアとして金融機関等のシステム運用などに携わる。2009年、株式会社エニドアを創業し代表取締役に就任。クラウドソーシングサービスの開発・提供を行う。M&Aにより会社を売却後、上場企業のグループ会社の経営を6年行った後、株式会社modoを創業し代表取締役に就任。家族向けのサービスmemStockの開発を行う。 二級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種を保有。2児の父。



