編集部案:家族会議は月1回15分で試す

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編集部案:家族会議は月1回15分で試す

家族会議のやり方として、編集部は月1回15分、議題は1つで始める形を提案します。最初の議題も困りごとではなく「来月の予定」を勧めます。月1回15分・議題1つは調査で確かめた数字ではなく編集部の提案ですが、入間市教育委員会が2024年11月に公開した資料も、月1回の定例を例に挙げ、短時間でも続けるよう勧めています。

編集部案は月1回15分、議題は1つ

頻度は月1回、長さは15分、議題は1つ。2026年10月時点で編集部が勧める始め方で、共働きの家庭でも予定に入れやすい形として選びました。3つの数字は編集部の提案で、効果を比べた研究に基づくものではありません。

公的な資料で確かめられる範囲は、その手前までです。入間市教育委員会の家庭教育応援通信「家族会議を開いてみませんか」は定例会議の例に「土曜夕食後とか、月に1回、など」を挙げ、小さい子どもがいる場合は10分でもよいとしています。続け方については「短時間でいいので継続することです」と書いています。

同じ資料は子どもが飽きたら終えることも原則に挙げているので、編集部の目安として15分を上限と考え、10分で切り上げてもかまいません。議題を1つに絞るのも、時間切れを避けるための編集部の提案です。

週1回にしない理由は議題の側にあります。来月の予定を議題にする例に合わせて、編集部は月1回を提案しています。

編集部が勧める最初の議題は「来月の予定」

最初の回は、来月のカレンダーを家族で見て、子どもに問いを1つだけ出します。たとえば「来月の日曜、公園と図書館どっちがいい?」のように、正解も不正解もない問いにします。

困りごとから始めると、議題を出すのも結論を持っているのも親の側になりがちです。来月の予定がよい議題だという効果を確かめた調査はなく、ここも編集部の提案です。

答えられる問いの形は年齢で変わります。下の表は編集部の目安です。

年齢 来月の予定で聞ける問いの例 進め方のコツ
未就学 「お休みの日、公園と図書館どっちに行く?」 2択で聞く。10分で終えてよい
小学校低学年 「学校の行事で、家族に来てほしい日はある?」 学校からのお知らせを一緒に見る
小学校高学年 「習い事や友だちとの約束で、空けておきたい日は?」 カレンダーへの書き込みを任せる
中学生 「部活やテストの前で、家の用事を減らしたい週は?」 理由は聞き返さず、日付だけ聞く

家族の予定をどこに書いて共有するかは、同じ時期に公開した記事で扱っています。会議で決まった日付の書き込み先が決まっていれば、翌月の会議でそのまま見返せます。

子どもが先に話す、親は決めない

編集部の提案は、発言の順番を子どもからにして、親は最後に話す進め方です。子どもの案に反対があっても、その場で否定せず「ほかの案はある?」と返し、決めるときも子どもの案から検討します。

入間市教育委員会の資料は、家族会議の進め方として「親が子どもの考えを否定しないで受けとめて、対等な立場で意見を交わす」ことを挙げています。原則として並ぶのは、怒らない、話を最後まで聞く、1回で解決を求めない、子どもが飽きたら終える、の4つでした。

この原則に照らすと、家族会議をしつけや反省会の場にする使い方は外れます。成績や忘れ物を叱る時間にすると、子どもにとって会議は叱られる場所になり、次の回で口を開きにくくなると考えられます。叱る必要があることは、会議とは別の時間に扱います。

司会を子どもに回す方法もあります。小学生なら、「次は〇〇の番」と発言の順番を回す役だけを任せてもかまいません。

決めたことは1つ、紙に残す

編集部の目安は、最後の1分で、その日に決まったことを1行だけ紙に書き、冷蔵庫など家族が毎日見る場所に貼る方法です。決まらなかった日は「決まらなかった。来月もう一度」と書けば足ります。

入間市教育委員会の資料も、子どもの発言を書いて残すことを挙げています。編集部が考える例では、字が書ける子がいれば書記を任せ、未就学の子には絵や丸印で残してもらいます。

決めることを1つに絞っておけば、翌月の会議で「できたかどうか」を確かめやすくなります。前回の紙を読み上げるところから次の回を始めると、議題を探す時間もかかりません。1回で解決を求めない原則があるので、できていなかったときも責めずに、続けるか変えるかを決め直します。

家事の分担の総量や働き方のように夫婦だけで話しておきたいことは、子どもが同席する会議と分けると進めやすくなります。夫婦の話し合いの進め方は、こちらの記事にまとめています。

困りごと・お金・進路は何回目から

編集部の目安では、予定の議題を3回続けてから、4回目以降に1つずつ重い議題へ進みます。11月に始めた場合の、初回から半年の順番を編集部の例として表にしました。

回 時期の例 議題 時間の目安 決めること1つ
1回目 11月 12月の予定 10〜15分 冬休みに家族で過ごす1日の行き先
2回目 12月 1月の予定 15分 冬休み明けの朝に起きる時間
3回目 1月 2月の予定 15分 週末1回分の過ごし方
4回目 2月 家の用事 15分 子どもが受け持つ用事を1つ
5回目 3月 4月からの朝と夕方 15分 支度か帰宅後の決まりを1つ
6回目 4月 子どもが出した困りごと 15分 来月まで試すことを1つ

12月の予定に年末の大掃除を入れる家庭は、分担を決める日だけ先に押さえておく方法を同じ時期の記事で紹介しています。

順番を急がなくてよい手がかりになる調査があります。内閣府とこども家庭庁による令和4年度「こども・若者の意識と生活に関する調査」(有効回収数は10〜14歳1,520人、15〜39歳7,035人)では、10〜14歳の86.6%が家族・親族について「何でも悩みを相談できる人がいる」に「そう思う」「どちらかといえば、そう思う」と答えました。15〜39歳では73.1%で、「会話やメール等をよくしている」は84.4%でした。

この調査が尋ねたのは家族・親族との関わりで、家族会議の効果を測ったものではありません。悩みの相談は会議の外でも起こり得るので、重い議題を急いで会議に持ち込む必要はないと編集部は考えています。

お小遣いを議題にする回は、渡し方の違いを比べたこちらの記事が下調べになります。

進路や家族の大きな変化のように、大人が事前に調べたり専門家に相談したりする話は、会議で結論を出す議題にしません。会議では子どもの気持ちを聞くところまでにします。親子関係の悩みが家の中で扱える範囲を超えるときは、こども家庭庁の相談窓口のページ(https://www.cfa.go.jp/children-inquiries/)から地域や内容別の公式窓口を探せます。

新年度前に1回やるなら

3月に1回だけ開くなら、編集部の提案では議題を「4月から変わる朝と夕方の予定」にします。進級や進学で家を出る時間、帰る時間、習い事の曜日が変わる家庭では、その変化を一番詳しく知っているのは子ども本人です。

決めることは1つです。朝の支度の順番、帰宅後に誰が家にいるか、持ち物を誰が確かめるか。このうち家族が一番困りそうなものを、子どもに選んでもらいます。

11月から毎月開く例では、2027年3月の回が5回目です。予定の話を3回続け、家の用事を1回扱ったあとの回になります。

たとえば11月最後の土曜の夕食後に1回目を置けば、議題にする12月のカレンダーはもう手元にあります。

出典

すべて2026-10-23に確認。

よくある質問

中学生の子も家族会議に参加するものですか?
参加してもらえるなら、中学生も一緒に話せます。部活やテストで予定が変わる場合は、来月の予定を議題にすると本人の情報が一番必要になります。都合がつかない月は、決まったことを書いた紙を見せて意見を聞くだけでもかまいません。
家族会議の頻度はどのくらいがいいですか?
家族会議の頻度として、編集部は月1回を提案しています。入間市教育委員会の資料も定例会議の例に「月に1回」を挙げ、小さい子どもがいる場合は10分でもよいとしています。週1回でも無理なく続く家庭なら、その間隔でかまいません。
しつけや反省のために家族会議を開いてもいいですか?
しつけや反省のために家族会議を開くことを、編集部は勧めません。入間市教育委員会の資料は、怒らない、話を最後まで聞く、1回で解決を求めないことを原則に挙げています。叱る必要があることは、会議とは別の時間に話します。
災害のときの決めごとを家族会議で話してもいいですか?
災害のときの決めごとも、家族会議の議題の候補にしてよいと編集部は考えています。初回ではなく、予定の回に慣れてから1回分を使うと進めやすくなります。決めることは、家族が別々の場所にいるときの集合場所のように1つに絞ります。

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