大掃除の家族分担、いつ何を決める?

共働き・家族の段取りmemStock編集部
大掃除の家族分担、いつ何を決める?

大掃除の家族分担は場所ではなく作業の単位で、当日より前に決めておくものです。編集部の案では作業を「出す・拭く・運ぶ・戻す」の4つに分け、決める日の目安を12月13日に置きます。この日は掃除をせず、分担表を作るだけにします。子どもの担当は年齢だけで決めず、手が届く高さと使える道具を目安に割り振ると、幼児から中学生までそれぞれできる範囲の担当を考えられます。

編集部案: 12月13日は分担表だけ作る

編集部の案では、12月13日には掃除をせず、誰が・どの作業を・どの週末にやるかを表に書きます。2026年の暦では12月13日は日曜日で、日程例ではその後の作業を3回に分けます。

12月13日は便宜上の目安で、由来や効果を確かめた日付ではありません。家族がそろう日なら、前後の週末にずらしてもかまいません。

ダスキンの調査によると、2024年末の大掃除は実施意向率69.3%に対し、実際の実施率が51.1%でした。2026年10月時点で公表されている2025年末の調査(2025年10月実施、全国の20歳以上2,080人)でも、実施意向率は68.7%と前年並みです。やるつもりでいても、年末の数日では手が回らない家庭があると考えられます。

実際にした人は約半数なので、やらない年があってもおかしくありません。先に表を作っておけば、やると決めた年に当日の段取りで迷わずに済みます。

場所で分けると、1人に偏りやすい

場所で分けると、段取りの多い場所と「どこに何をしまうか」の判断が、ふだん家事をしている1人に集まりやすくなります。分担したつもりでも、指示を出す人は1人のまま残ります。

ダスキンの2024年末調査では、同居家族がいる回答者の81.3%が「家族と一緒に取り組みたい」と答えました。家族に担当してほしい場所として挙がったのは、夫に「窓・網戸」、妻に「キッチン」、子どもに「リビング・ダイニング」です。回答者の希望を集めた結果で、誰がどこを担当すべきかを示したものではありません。

負担感も重めでした。キッズラインが2025年10〜11月に18歳未満の子と同居する保護者511人に聞いた調査では、大掃除を「とても負担」が60.5%、「やや負担」が28.4%。理由では「多忙で時間確保が難しい(仕事・学業・家事)」が67.3%、「育児・介護で取り組む余裕がない」が50.6%でした。

偏りを示す数字もあります。グラフィコが2020年11月に既婚男女840人に聞いた調査では、女性の39.3%が大掃除を「すべて・ほとんど自分がやっている」と答え、貢献度の平均は夫の回答で夫:妻=4.7:5.3、妻の回答で2.7:7.3だったと報じられています。一次リリースは確認できておらず、作業量を測った数字でもありません。

ふだんの家事でも差は出ています。総務省の2021年の社会生活基本調査によると、6歳未満の子がいる夫婦と子どもの世帯の家事関連時間(家事・買い物・介護・看護・育児の合計)は、週全体の平均で夫が1日1時間54分、妻が7時間28分でした。

共働き家庭の日ごろの家事分担がどう偏っているかは、こちらの記事で整理しています。

作業で分ける: 出す・拭く・運ぶ・戻す

作業別の分担は編集部の案で、1つの場所の掃除を「出す・拭く・運ぶ・戻す」の4つに切り、分担例として家族がそれぞれ1つの作業を複数の場所で受け持ちます。キッチンを丸ごと誰かに渡すのでなく、「拭く」担当が台所もリビングも拭く形です。

「出す」は棚や引き出しの中身を出し、残すものと手放すものに分ける作業。残すかどうかは持ち主が決めるので、各自の持ち物は本人が出します。「拭く」は空になった棚や床を拭く作業で、手順が単純なぶん子どもにも渡しやすい部分です。「運ぶ」はゴミ袋や不要品を玄関やゴミ置き場まで運び、「戻す」は拭き終わった場所に物を戻します。

分け方 偏りやすさ 子どもの入りやすさ 当日の指示の量
場所別(キッチン・窓など) 段取りの多い場所を持つ人に集まる 任せられる場所が限られる 場所ごとに手順の説明が要る
作業別(出す・拭く・運ぶ・戻す) 作業ごとに人が分かれる 「拭く」「運ぶ」から入れる 作業名を伝えれば動ける

「戻す」はその場所をふだん使う人に割り当てます。年明けに「あれはどこ」と聞かれる回数が減り、片付け直しも起きにくくなります。

子どもの担当は、高さと道具で決める

子どもの担当は、編集部の目安として手が届く高さと、ひとりで扱える道具の2つで考えます。年齢は目安にとどめ、同じ年齢でも本人の経験や、大人がそばで見られるかどうかを考えに入れてください。

下の表は編集部の目安です。消費者庁の資料は個別の事故を防ぐ注意を示していますが、何歳ならどの掃除を任せられるかは定めていません。

編集部の目安(年齢) 手が届く高さ 使える道具 任せない作業
幼児(3〜6歳ごろ) 床から腰まで 乾いた布、ハンディモップ 塩素系洗剤、踏み台・脚立、窓の外、刃物
小学校低学年 床から胸まで 固く絞った雑巾、ほうき 同上
小学校高学年 床から目の高さまで 掃除機、水拭き用のモップ 同上
中学生 台に乗らずに届く範囲 掃除機、中性洗剤とスポンジ 同上

編集部の目安では、高さの線は「踏み台を使わずに届く範囲」まで。高い棚の中身を出す作業は大人が持ち、子どもは下ろされた物を床の上で拭く側に回ります。

窓とベランダには、掃除の途中で物が増えます。消費者庁は子どもの転落を防ぐため、窓やベランダの手すり付近に足場になるような物を置かないよう呼びかけています(2020年9月)。網戸や窓の外側を拭く日は、出した箱や踏み台をベランダに残さないところまでを大人の作業に含めます。

洗剤も同じ考え方です。消費者庁は洗濯用パック型液体洗剤を子どもの手の届かない所に保管するよう注意喚起しています(2024年11月)。少なくとも洗濯用パック型液体洗剤は、収納から出したら床に置かず、子どもの手の届かない所に戻します。

塩素系漂白剤を薄めて使うときの扱いは、別の記事で説明しています。

編集部案: 1日でやらず3回に分ける

編集部の日程例では、13日に表を作り、年内の2回の週末と年末の2日で、計3回に分けます。

日程例(2026年・編集部案) やること 担当の決め方
12月13日(日) 分担表を作る。掃除はしない 全員で作業名と担当者を書く
12月19日(土)〜20日(日) 1回目: 出す・運ぶ 持ち物は持ち主。不要品の運び出しは中学生と大人
12月26日(土)〜27日(日) 2回目: 拭く 高さで分ける。高い所は大人、床から胸までは子ども
12月29日(火)〜30日(水) 3回目: 戻す・玄関 その場所をふだん使う人

仕事の休みや冬休みの始まりは家庭ごとに違うので、日付は家族の予定に合わせて動かします。日程例では、3回目に手が回らなかった場所を「年明けに回す」と表に書いておきます。

分担表はどこに書く

編集部の案では、分担表は家族がふだん予定を確かめている場所に1枚だけ置きます。紙なら冷蔵庫や玄関、アプリなら家族の予定をすでに共有しているカレンダーに、作業名と担当者と日付を書き込みます。

表を2か所に分けると、どちらが新しいかを確かめる手間が出る場合があります。担当欄には子どもが自分の名前を見つけられるよう大きく書き、終わった作業には本人が印を付けます。

家族の予定をどこにまとめるかは、同じ回の記事で扱っています。

始め方の一例として、12月13日の夕食のあとに冷蔵庫に貼る紙を1枚用意し、「出す」の欄に家族の名前を書き入れる方法があります。

お手伝いにお小遣いを付けるかどうかはこの記事では決めず、別の記事で比べています。

出典

すべて2026-10-23に確認。

よくある質問

大掃除は家族で分担してやるものですか?
家族でやるかどうかは家庭ごとに決めてかまいません。ダスキンの2024年末調査では、同居家族がいる回答者の81.3%が「家族と一緒に取り組みたい」と答えています。分担するなら、場所でなく作業で分けると1人に偏りにくくなります。
年末の大掃除はどこまでやればいいですか?
編集部の案では、3回の日程で終わる範囲までに絞ります。範囲は1回目の「出す」でほぼ決まるので、コンセント周りやテレビの裏などを入れるかは、13日に表を作るときに決めます。終わらなかった場所は年明けに回してもかまいません。
パートナーが1か所しか担当してくれないときは?
編集部の案では、場所でなく作業で担当を書き直します。たとえば「拭く」を担当すれば、ベランダだけでなく全部の部屋の拭き掃除がその人の作業になります。表を12月13日に全員の前で作れば、あとから担当を足す話し合いを減らせます。
子どもには何歳から大掃除を任せられますか?
年齢で一律には決まらず、手が届く高さと使える道具で決めます。編集部の目安では、幼児には床から腰までを乾いた布で拭く作業を例に挙げています。塩素系洗剤、踏み台や脚立、窓の外、刃物を使う作業は、編集部の安全上の基準として子どもの担当から外します。

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