乳歯は何歳で抜ける?5〜6歳、前歯から

子どもの健康・病気memStock編集部
乳歯は何歳で抜ける?5〜6歳、前歯から

5〜6歳ごろ。乳歯が抜け始める年齢の目安で、最初に抜けるのは前歯です。日本小児歯科学会は、小学1年生から6年生までの6年間で乳歯20本がすべて永久歯に生え換わると説明しています。同じ5〜6歳ごろには、どの乳歯も抜けないまま一番奥に6歳臼歯が生えてきます。生え始めは乳歯より背が低く、磨きにくい歯です。

乳歯が抜け始めるのは何歳か

5〜6歳ごろからで、最初は前歯です。資料によって「5歳頃」と「6歳頃」の書き方があり、山形県の資料は個人差があると添えています。

杉並区のむし歯予防の案内(2026年4月時点)によると、乳歯は3歳頃までに上下合わせて20本が生えそろいます。その後について同じ案内は「5歳頃から第一大臼歯(6歳臼歯)が生え始め、また、乳歯から永久歯に交換されます」と書いています。山形県口腔保健支援センターの資料は「個人差はありますが6歳頃に第一大臼歯(6歳臼歯)が生え始め、その後、前歯から生え変わり」としています。3歳でそろった乳歯が、2〜3年後には抜ける側に回る計算です。

最初の1本が上下どちらかについては、厚生労働省の歯科保健指導の資料に「多くの場合、6歳頃に下の前歯から」生えかわり始めるという記述があるとされています。ただし今回は資料の原文を開いて確かめられていません。上の前歯が先に抜けても、前歯から始まっている点は各資料の説明と同じです。

月ごとの準備の段取りを先に見ておくと、歯科の予定も入れやすくなります。

生え変わりの順番と終わる年齢

前歯から始まり、小学校の6年間で乳歯20本がすべて抜けて、12〜14歳ごろに親知らずを除く28本の永久歯の歯並びが完成します。永久歯が乳歯より8本多いのは、6歳臼歯のように乳歯と入れ替わらずに奥へ加わる歯があるためです。

時期の目安 口の中で起きること 抜ける乳歯
3歳ごろまで 乳歯が上下合わせて20本生えそろう ―
5〜6歳ごろ 6歳臼歯(第一大臼歯)が乳歯の一番奥に生え始める。全部生えるまで1年以上かかることも なし
6歳臼歯と同じころか、そのあと 前歯から生え変わりが始まる(下の前歯からが多いとされる) 前歯
小学1〜6年生 6年間で乳歯がすべて永久歯に替わる 残りの乳歯すべて
12〜14歳ごろ 12歳臼歯(第二大臼歯)が生えそろい、永久歯の歯並びが完成 ―

日本小児歯科学会の健診案内には「小学校の1年生から6年生までの6年間に、乳歯はすべて永久歯に生え換わります」とあります。山形県の資料では、第二大臼歯(12歳臼歯)が生えそろう12〜14歳ごろに永久歯の歯並びが完成するとされ、永久歯の数は28本、親知らずを含めると32本です。

前歯のあと、奥の乳歯がどの順で何歳ごろ替わるかについては、今回参照した学会・公的資料の範囲では年齢つきの記載を確認できませんでした。歯ごとの細かな年齢より、学会が示す「1年生から6年生まで」という6年の幅で見ておくと、よその子と比べて焦る場面が減ります。

抜けないまま生える6歳臼歯

6歳臼歯は乳歯が抜けた跡でなく、乳歯の列の一番奥に、どの乳歯も抜けないまま生えてきます。生え始めは手前の乳歯より背が低く、磨きにくい歯です。

日本小児歯科学会の質問箱には、痛みについての質問に「6歳臼歯が生える時の痛みだと思います。乳歯の一番奥に生えてきます」と答えた例があります。正式な名前は第一大臼歯です。

山形県の資料によると、6歳臼歯は全部生えるまでに1年以上かかることもあり、生え始めは乳歯よりも背が低いため磨きにくい歯です。前歯がぐらぐらして抜けるのに家族の目が向いているあいだも、奥の6歳臼歯は、全部生えるまで1年以上かかることもあります。

前歯がぐらぐらし始めたら、仕上げ磨きのついでに一番奥の乳歯のさらに後ろも見てみます。

早い・遅いはどこまで様子見か

永久歯が生えているのに同じ場所の乳歯が残っているときは、早めに歯科を受診します。抜け始めが4〜5歳だった、小学2年でもまだ抜けないという場面については、今回参照した学会・公的資料の範囲では、年齢だけで受診を決める一律の基準を確認できませんでした。

場面 資料から言えること 歯科に行く目安
4〜5歳で抜けた 杉並区の案内は5歳頃から交換が始まるとしている。今回参照した資料の範囲では4歳の記載なし 気になることがあれば小児歯科専門医に相談
小学2年でまだ抜けない 学会は小学1〜6年生の6年間で生え換わるとしている 気になることがあれば小児歯科専門医に相談
永久歯が先に生え、乳歯が残っている 学会は早めの受診を案内している 早めにかかりつけ歯科医院へ

日本小児歯科学会は「永久歯が生えてきているのに、乳歯が抜けていない場合は、早めにかかりつけ歯科医院を受診して下さい」と案内しています。この場面は早めに歯科を受診します。

それ以外の場面について、学会は「お子様のお口のことで、心配や不安なことなどありましたら、遠慮なくお近くの『小児歯科専門医』にご相談下さい」としています。この案内は学会サイトの「小児歯科受診を考えている方へ」のページに載っています。

友だちが先に抜けた、上の子は5歳だった、と比べたくなる時期ですが、山形県の資料は個人差があるとしています。平均の年齢でなく目の前の子の体で判断する考え方は、チャイルドシートを卒業する目安の記事とも共通します。

歯科にかかるときの子ども医療費の自己負担がどう決まるかは、同じ回の記事で整理しています。

生え変わり期のむし歯予防

今回参照した資料の範囲では、仕上げ磨きやフッ化物を何歳まで続けるかを区切る記述を確認できませんでした。シーラントは学会の推奨が「弱い推奨」なので、受けるかどうかは子どもの口を見た歯科医師と相談して決めます。

資料に書かれている範囲で家庭でできることは、6歳臼歯を磨き残さないことと、乳歯が抜けた当日の扱いです。学会の質問箱は、抜けた日は「歯磨きは抜けた場所に毛先が当たらないように注意しましょう」としています。

シーラントは正式には小窩裂溝塡塞といい、幼若永久歯のむし歯予防のために行う処置です。2026年10月時点で公開されている日本小児歯科学会の「乳歯と幼若永久歯の小窩裂溝塡塞ガイドライン」(2025年3月)は、生えて間もない永久歯(幼若永久歯)について「小窩裂溝塡塞を実施することを提案する」と書いています。

推奨の強さは「弱い推奨」、根拠となる研究の確実性は「低」と評価されました。費用や保険の扱いも、受ける歯科医院で確認します。

抜けた歯の記録の残し方

抜けた日と、上下・左右・前か奥かという歯の位置を書いておけば、歯科で経過を伝えるときに使えます。生え変わりは小学校の6年間にわたるので、最初の数本の日付は数年後には思い出しにくくなります。

書いておく項目は多くなくて構いません。

  • 抜けた日
  • 抜けた歯の位置(例: 下の前歯の右側)
  • 気づいたこと(すでに永久歯が見えていた、6歳臼歯が出ていた など)

写真を残すなら、抜けた歯だけでなく口の中を撮っておく方法もあります。きょうだいがいる家では、子どもごとに分けておくと混ざりません。

歯科でかかった費用を家族の医療費控除にまとめる方法は、こちらの記事で扱っています。

次に前歯がぐらぐらし始めたら、抜けた日を書きとめるのと一緒に、一番奥の乳歯の後ろものぞいてみてください。6歳臼歯が顔を出していれば、その日から仕上げ磨きで歯ブラシを当てる場所が増えます。

出典

すべて2026-10-28に確認。

よくある質問

乳歯が抜けるのが5歳だと早い?
5歳で抜け始めるのは、公的な案内の範囲に入っています。杉並区の案内は、5歳頃から6歳臼歯が生え始め、乳歯から永久歯への交換も始まるとしています。時期には個人差があり、気になることがあれば小児歯科専門医に相談できます。
乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきたら?
日本小児歯科学会は、永久歯が生えてきているのに乳歯が抜けていない場合、早めにかかりつけ歯科医院を受診するよう案内しています。
乳歯っていつまで持ちますか?
日本小児歯科学会の健診案内では、小学1年生から6年生までの6年間に乳歯はすべて永久歯に生え換わります。山形県の資料では、12歳臼歯が生えそろう12〜14歳ごろに永久歯の歯並びが完成します。
乳歯が抜ける順番は?
前歯から抜け始め、小学校の6年間で奥の乳歯まで替わっていきます。最初は下の前歯からが多いとされていますが、上の前歯が先でも前歯から始まっている点は同じです。6歳臼歯は乳歯が抜けずに一番奥に加わる歯なので、この順番とは別に生えてきます。

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