免許証画像の流出、再交付の前にやること

くらし・安全memStock編集部
免許証画像の流出、再交付の前にやること

タイムズカーから不正アクセスに関する通知が届きました。免許証が流出したならどうするか、週末に再交付へ行くかを家族で話しています。

再交付の前にやることは、通知で自分がどの区分に当たるかを確かめることと、流出元をかたるメールのリンクを開かないことです。再交付すると顔写真が変わり、希望すれば番号の末尾も変える運用の県もありますが、三重県警は再交付で悪用を完全には防げないとしています。受付の曜日や手数料は都道府県で違うため、住所地の県警の案内を読んでから出かけた方が良いです。

通知のどこを見るか

自分の情報が「画像の外部送信の痕跡あり」「画像へのアクセスのみ」「画像以外の属性情報」のどれに入るかを確かめます。パーク24は2026年10月23日の第5報と調査結果の資料で区分ごとの件数を示し、影響を受けた人には個別通知をしていると説明しています。

区分(2026年10月23日公表) 件数
属性情報(氏名・住所・生年月日・電話番号・メールアドレス・運転免許情報など)にアクセスされ、外部送信の痕跡あり 6,628,007件
暗号化された本人確認書類画像にアクセスされ、外部送信の痕跡あり 1,464,800件
暗号化された本人確認書類画像にアクセスされたが、外部送信の痕跡なし 891,602件

画像の2つの区分はアクセスや外部送信の「痕跡」が確認されたかどうかで分けたもので、画像を誰かが見たと確かめられた件数ではありません。画像は暗号化された状態で保管されていました。

パーク24は本人確認書類の画像を、会員期間中に加えて退会後7年間保有していました。退会して何年かたっていても、7年以内なら画像が残っていた可能性があります。保有中の画像は本人の申出の有無にかかわらず2026年10月末までに削除するとしているので、削除を頼むための連絡は要りません。

流出元をかたる連絡の見分け方

「見舞金」や「本人確認」を理由にリンクへ誘うメールやSMSは開かず、パーク24の公式サイトに自分でアクセスして同じ案内が出ているかを確かめます。警察庁はサイバー警察局便り Vol.19(2026年10月23日更新)で、流出元をかたる偽メールの可能性があるとして「メール内のリンクを安易にクリックしない!」と呼びかけています。

第5報では、画像へのアクセスと外部送信の両方の痕跡が確認された人に、お見舞いとして3,000円相当の現金または金券を渡す方針が示されました。ただし2026年10月23日の時点で、内容と渡し方は「現在検討中」とされていました。受け取り方を案内するメールが届いても、公式サイトのお知らせで同じ内容を確かめるまで、そのメールからは手続きを進めません。

免許証の画像を送り直してほしいという連絡も同じ扱いです。パーク24は、会員登録が終わったあとは画像を持たない社内ルールに変えたと説明しています。電話で似た話をされたときもその場で答えず、タイムズカー公式サイトのお問い合わせフォーム(https://share.timescar.jp/inquiry.html)から確かめ直します。

警察や公的機関を名乗る連絡に家族でどう対応するかは、こちらの記事で決め方をまとめています。

再交付で変わるもの、変わらないもの

再交付で変わるのは顔写真で、番号の末尾は本人が希望すれば変える運用の県があります。漏れた画像と情報は手元に戻らず、三重県警は「再交付することによって、流出した情報の悪用を完全に防止できるものではありません」と明記しています。

項目 再交付で変わるか 備考
顔写真 変わる 三重県警の案内
免許証番号の末尾 三重県では本人が希望すれば変更 大分県警は、紛失などの再交付では原則その都度変わると説明。事情により変わらない場合もある
すでに流出した画像と属性情報 戻らない 三重県警は悪用を完全には防げないと明記
パーク24が保有する画像 再交付と関係なく削除 2026年10月末までに削除(第5報)
上記以外の記載事項 【未確認】 一次資料で明記を確認できず

番号の末尾について、大分県警は再交付のたびに変わるのを原則としつつ、2025年3月24日以降は事情により変わらない場合があるとも書いています。末尾を変えたいときは、申請の窓口で希望を伝えます。

顔写真と番号の末尾が変われば、流出した画像の免許証と手元の新しい免許証は一致しなくなります。一方で、再交付しても、すでに氏名や住所が漏れた可能性への対策は別に必要です。通知が属性情報の区分だけだった人なら、再交付より明細の確認と偽メール対策に先に時間を使う考え方もあります。

再交付の手続きは都道府県で違う

場所・受付時間・手数料は都道府県ごとに違うので、住所地の県警のページで確かめてから行きます。例として、静岡県警は2026年10月16日付の案内で、タイムズカーの件で免許証の画像等が漏えいした人は再交付申請ができるとしています。

項目 静岡県の例(2026年10月時点)
手続き場所 運転免許センター(東部・中部・西部)、住所地を管轄する警察署
免許センターの受付 平日10時〜11時、14時30分〜15時30分。日曜窓口では手続きできない
持ち物 免許証、手数料、持込写真(希望者のみ)
手数料(従来の免許証) 2,600円

警察署の受付時間は免許センターとは別に案内されています。東京都では、警視庁の手数料表(2026年1月19日付)で運転免許証の再交付手数料が2,600円でした。手数料が同じでも、受付の曜日や時間まで同じとは限りません。

静岡県の免許センターは平日に1時間ずつの受付なので、週末に済ませる予定なら警察署の扱いを先に調べます。窓口で通知の提示が必要かどうかは、今回確認した資料では分かりませんでした。

明細と通知を見る期間

何か月見ればよいかを示した公的な目安は、今回確認した資料には見当たりませんでした。期間で区切らず、カードと銀行口座の明細、携帯電話の契約内容を毎月見る習慣に組み込みます。

パーク24はクレジットカード番号の全桁とセキュリティコードを保持していなかったと説明しています。一方、氏名や住所、電話番号、メールアドレスが外部送信された痕跡のある区分は6,628,007件ありました。カード番号そのものより、この情報を使って届く郵便やメール、SMSのほうを警戒します。

明細では、身に覚えのない請求や、知らない会社からの契約・審査の通知を探します。警察庁のVol.19は、パスワードを使い回さず、多要素認証を使うよう案内しています。

通知を受けたあと、どのアカウントのパスワードから変えるかは、こちらの記事で順番を整理しています。

信用情報機関への本人申告は中編で

本人申告は信用情報機関に「名義の悪用防止」などのコメントを登録しておく手続きで、CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センター(KSC)にそれぞれ申し込みます。JICCは免許証の現物が手元にあっても画像などが流出した場合に登録できるとし、KSCも画像データ等が漏えいした可能性がある場合の申告を受け付けています。CICとJICCは、ほかの機関にも登録するよう勧めています。

効果には限りがあります。KSCは本人申告が与信判断を拘束せず、悪用防止の効果も保証しないとしており、預金口座の開設時にはKSCへの照会は行われません。JICCでは警察への届け出がなくても登録でき、2026年10月22日からスマホでの申込みを一時停止して、手書きの申込書による郵送受付を続けています。

3機関の手数料や登録期間の違いは、同じシリーズの中編で表にしています。

免許証の画像をほかにどのサービスへ預けたままかは、後編で洗い出し方を扱います。

通知を開いたら区分の欄を確かめ、次に住所地の県警のページで受付時間を見ます。週末に行けるかどうかは、そこで決まります。

出典

すべて2026-10-27に確認。

よくある質問

免許証の画像が流出すると、知らないうちに口座やローンを作られますか?
免許証の画像が流出しただけで知らないうちに口座やローンを作られるかどうかを断定できる公的な資料は、今回確認できませんでした。金融庁は2026年10月9日、金融機関などに対し、非対面の本人確認で書類の画像や顔の画像に不自然な点がないかを確かめるよう求めています。家庭の側では、明細の確認と信用情報機関への本人申告で備えます。
学生プランで免許証画像と住所が漏れたという通知が来ました。何から始めますか?
免許証画像と住所が漏れたという通知が来て、区分が画像の外部送信の痕跡ありなら、まず流出元をかたるメールのリンクを開かないと家族で決め、そのうえで住所地の県警のページで再交付の受付を確かめます。住所などの属性情報も漏れているため、郵便やメール、SMSで届く連絡にも注意します。
免許証を再交付すれば安心ですか?
免許証を再交付しても、それだけで安心とは言えません。三重県警は、再交付で流出した情報の悪用を完全に防げるわけではないと明記しています。顔写真と、希望した場合などは番号の末尾が変わりますが、再交付だけでは、漏れた氏名や住所に関する懸念は解消しません。
個人情報が流出したとき、今できる対策は?
警察庁のサイバー警察局便り Vol.19は、メール内のリンクを安易にクリックしないこと、パスワードを使い回さず多要素認証を使うことを挙げています。あわせてカードや口座の明細を毎月見て、身に覚えのない請求や契約の通知がないかを確かめます。
m
この記事を書いた人

memStock編集部

memStock編集部は、家族の豊かな暮らしと家計管理を応援する記事制作チームです。ライフハック・節約・投資・保険など、日常生活とお金に関する実用的な情報を、確かな専門知識と多様な視点から分析・提供しています。読者の皆様が抱える日々の悩みや将来への不安を解消し、ワンランク上の生活を実現するためのヒントが詰まった記事をお届けします。 「家族の暮らしをより豊かに」をモットーに、わかりやすく実践的なコンテンツで皆様の人生設計をサポートします。

関連記事