小学生のお小遣い、最多は月500円でした

子育てとお金memStock編集部
小学生のお小遣い、最多は月500円でした

小学生のお小遣いの平均は月1回もらう子で低学年1,004円、中学年864円、高学年1,085円でした。いちばん多い額(最頻値)はどの学年も月500円で、平均とは2倍近く離れています。数字は金融広報中央委員会が2015年度に全国の小中高生5万149人に聞いた調査のものです。「うちは少ない?」と比べるときは、平均・最頻値・中央値の3つを並べて確認できます。

小学生のお小遣い、平均と「いちばん多い額」は別

2015年度調査で月1回お小遣いをもらう小学生の平均は864〜1,085円、最頻値はどの学年も500円でした。

低学年では500〜700円未満が22.6%と最も多い層でした。中央値も500円です。

高学年になると、500〜700円未満が37.9%、1,000〜1,500円未満が29.5%と山が2つに分かれます。中央値は1,000円に上がり、最頻値は500円のまま。平均と最頻値がずれる理由は原典の数字からは確かめられず、少数の高い額の回答が平均を押し上げている可能性がある、という読み方にとどまります。

この調査は学年と「月1回」「ときどき」を分けて集計していて、平均も学年別・もらい方別に出ています。「小学生の平均」として1つの数字を見かけたら、どの学年のどのもらい方の数字かを確かめると比べやすくなります。

学年別に見ると、何が変わる?

もらっている子の割合は学年でほとんど変わらず、額が変わります。2015年度の受給率は低学年72.9%、中学年73.0%、高学年73.2%で、差は0.3ポイントでした。

学年 もらっている割合 月1回(最頻値/中央値/平均) ときどき(最頻値/中央値/平均)
低学年(1・2年) 72.9% 500円/500円/1,004円 100円/163円/1,004円
中学年(3・4年) 73.0% 500円/500円/864円 100円/300円/923円
高学年(5・6年) 73.2% 500円/1,000円/1,085円 1,000円/500円/1,246円

「ときどき」もらう子の額は学年で大きく動きます。最頻値は低・中学年の100円から高学年で1,000円に上がり、中央値も163円、300円、500円と上がっていきます。低学年の「ときどき」は中央値163円に対して平均1,004円で、6倍ほどの開きがありました。

月1回の額だけを見ると最頻値は3学年とも500円で、上がるのは中央値の500円から1,000円への一段だけでした。

月1回の定額で渡すか、お手伝いに応じて渡すかで迷っているなら、2つの渡し方の違いをこちらの記事で扱っています。

調査によって数字が違う理由

子ども本人に聞いたか親に聞いたか、もらっている子だけの平均か全員の平均かが調査ごとに違うため、数字がそろいません。同じ「小学生のお小遣い」でも母集団と数え方が別なので、数字の差を年ごとの増減として読む前に、対象と集め方の違いを確かめておきます。

調査 実施時期 回答者 対象 示している数字
金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査」 2015年12月〜2016年3月 子ども本人(全国290校の協力) 小学生〜高校生5万149人 月1回もらう子の平均864〜1,085円(学年別)
学研教育総合研究所「小学生白書」 2022年9月 子どもとその保護者(計1,200組) 小1〜6年1,200人 全員の「自由に使える毎月のおこづかい」平均430.3円
ビズヒッツ 2023年5月24日〜6月1日 親 小学生の親 毎月の額の平均1,103円
KG情報(ママソレ) 2023年9月20〜25日 親 小学生〜高校生の親 1〜2年966円、3〜4年1,121円、5〜6年1,653円
博報堂教育財団こども研究所 2026年2月1日 子ども本人 小4〜中3 小4〜6年の平均1,657円

いちばん低い学研の430.3円は「毎月使えるおこづかいの金額」の平均で、受け取っている子だけに絞った数字ではないとみられます。いちばん高い博報堂の1,657円は小学4〜6年生だけの数字で、低学年は入っていません。

ビズヒッツの1,103円は、どの回答者を母数にした平均かを確かめられていません。KG情報の調査も親が答えるインターネット調査で、学校を通じて子どもに聞いた2015年度調査とは集め方が違います。

金融広報中央委員会の調査のうち3つはJ-FLEC(金融経済教育推進機構)が引き継いでいます。2026年10月時点で、全国の子ども本人に聞いた調査に2015年度より新しい回があるかは、今回の確認では確かめきれていません。バンダイの「小中学生のおこづかいに関する意識調査」も、掲載されている最新回は2019年4月でした。

お年玉の金額も、調査ごとに数えているものが違うせいで数字がばらつきます。4つの調査を並べて読んだ記事です。

中学生になるといくらになる?

2015年度調査では、中学生のお小遣いは最頻値1,000円、中央値2,000円、平均2,536円でした。高学年の月1回(最頻値500円、中央値1,000円)と比べると、最頻値も中央値もちょうど2倍です。

比べている小学生の額は、月1回もらう子だけの学年別集計です。それでも中学に上がるところで額が一段上がる点は、最頻値・中央値・平均のどれでも同じでした。もらっている割合も、高学年の73.2%から中学生では83.2%に上がっています。

博報堂教育財団こども研究所の2026年調査でも、平均は小学4〜6年生1,657円、中学生3,234円で、2倍近い差がありました。渡し方も変わり、毎週・毎月の定額でもらう子は小学生44.8%、中学生61.5%。お手伝いをしたときにもらう子は小学生34.3%、中学生17.8%です。区分が重なっている可能性があるため、割合は足し合わせずに読みます。

何年生から渡す家庭が多い?

2015年度調査では、低学年の時点ですでに72.9%がお小遣いをもらっていました。高学年でも73.2%なので、もらっている割合は1・2年生の時点で高学年とほぼ同じ水準です。

親に聞いた2023年のビズヒッツ調査では、小学生の子にお小遣いを渡している親は66.8%でした。調査も回答者も違いますが、小学生のおよそ3割がお小遣いをもらっていない点は2つの調査で共通しています。

「学年×100円」については、今回確認した調査の中にこの額を勧める根拠はありませんでした。2015年度の月1回の中央値は低・中学年500円、高学年1,000円で、学年×100円はどの学年でもそれより低くなります。一方で「ときどき」もらう子の中央値は低学年163円、中学年300円なので、どちらのもらい方と比べるかで見え方が変わります。

スマホを何年生で持たせるかも、学年ごとの所有率で見ると判断の材料が増えます。

金額を比べる目安は、月500円と、高学年なら月1,000円の2つで足ります。迷っているなら、月1回にするか必要なときに渡すかを先に子どもと決めて、額はそのあとで合わせます。

出典

すべて2026-10-18に確認。

よくある質問

小学生のお小遣いはいくらくらいがいいですか?
今回確認した資料には、公的な基準額は見当たりませんでした。2015年度の全国調査では、月1回もらう小学生のいちばん多い額はどの学年も500円で、中央値は低・中学年500円、高学年1,000円でした。周りと比べるなら、平均より最頻値や中央値が近い目安です。
小学生のお小遣いが学年×100円というのは少ないですか?
月1回もらう子の中央値(2015年度)と比べると、どの学年でも学年×100円のほうが低くなります。ただ「ときどき」もらう子の中央値は低学年163円、中学年300円で、こちらと比べれば少ないとは言えません。今回確認した調査には、学年×100円を勧める根拠は見当たりませんでした。
小学4年生のお小遣いはいくらくらいですか?
2015年度調査の中学年(3・4年)で月1回もらう子は、最頻値500円、中央値500円、平均864円でした。親に聞いた2023年のKG情報の調査では、3〜4年生の平均が1,121円です。回答者も集め方も違うため、2つは別々の目安として見てください。
小学生のお小遣いの金額で、新しい調査はありますか?
博報堂教育財団こども研究所の2026年調査があり、小学4〜6年生の平均は1,657円でした。1〜3年生は含まれていません。全国の子ども本人に聞いた2015年度調査の後の回があるかは、2026年10月時点の今回の確認では確かめきれていません。

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