七五三、数え年と満年齢どっちで祝う?

年中行事・お祝いmemStock編集部
七五三、数え年と満年齢どっちで祝う?

七五三の写真館を予約しようとして、2023年生まれの子は今年なのか、もう過ぎたのかで手が止まりました。

七五三は数え年と満年齢のどちらで祝ってもかまいません。神社本庁の七五三のページに年齢の数え方を指定する記載はなく、2023年生まれの子の3歳は満年齢なら2026年にあたります。

「どちらでもいい」の根拠はどこにあるか

数え年か満年齢かを決めた公的な決まりは、今回確認した範囲では見当たりません。2026年10月時点の神社本庁の七五三のページは、行事の由来と時期を説明していますが、年齢の数え方や早生まれには触れていません。

同じページは七五三を「古くからの風習である3歳の『髪置』、5歳の『袴着』、7歳の『帯解』に由来するといわれています」と紹介しています。ただ、指定がないことと「どちらでもよい」と書かれていることは別で、神社本庁がそう明言しているわけではありません。

「どちらでもいい」と書いている例には、明治の育児情報サイト「明治ほほえみクラブ」があります。「現在は数え年でも満年齢でもどちらでもいいようになっています」という説明で、公的なルールではなく企業サイトによる今の慣習の紹介です。

年齢の数え方そのものには法律があります。1949年(昭和24年)の「年齢のとなえ方に関する法律」は、年齢を数え年でなく満年齢で言い表すよう国民に求めています。七五三の原型は江戸時代に成立し、都市の庶民に広まったのは明治期に入ってからといわれています。確認できた範囲では、行事の歴史はこの法律より長いと考えられます。

数え年と満年齢で、生まれ年は1年ずれる

数え年は、生まれた年を1歳とし、年が明けるたびに1つ加える数え方といわれます。満年齢は誕生日ごとに1つ加えるため、同じ年に3歳を祝う子でも、数え年で数えるほうが1年あとの生まれになります。

満年齢の加わり方には細かい決まりがあります。文部科学省の説明では、人は「誕生日の前日が終了する時(午後12時)に年を一つとる」と書かれています。

満年齢で2026年に3歳を祝う2023年生まれでも、誕生日が11月の参拝日より後にくる子は、お参りの日にまだ2歳です。参拝の日に満3歳でいてほしいなら、誕生日と参拝予定日の前後を先に確かめておきます。

年齢の数え方で扱いが変わる話は、子どもの運賃にもあります。

2026年・2027年に対象になる生まれ年

2026年に七五三の年にあたるのは、満年齢なら2023年・2021年・2019年生まれ、数え年なら2024年・2022年・2020年生まれです。2027年に回すと、どちらも1年ずつ後ろにずれます。

年齢 2026年・数え年 2026年・満年齢 2027年・数え年 2027年・満年齢
3歳 2024年生まれ 2023年生まれ 2025年生まれ 2024年生まれ
5歳(男の子) 2022年生まれ 2021年生まれ 2023年生まれ 2022年生まれ
7歳(女の子) 2020年生まれ 2019年生まれ 2021年生まれ 2020年生まれ

同じ生まれ年の子には、数え年と満年齢で2回の候補があります。2024年生まれなら、3歳を数え年で2026年に祝うか、満年齢で2027年に祝うかの2択。生まれ年は暦サイト「ベストカレンダー」の2026年版・2027年版の早見表と照らし合わせ、計算と一致しました。

早生まれの子はどっちで祝う

計算のうえでは、同学年の子と同じ年にそろえたいなら数え年、体の成長を待ちたいなら満年齢が目安になります。今回確認した資料には、早生まれの子がどちらを選ぶことが多いかを示す調査がなく、ここから先は計算で言える範囲です。

学年は4月2日生まれから翌年4月1日生まれまでで1つになります。誕生日の前日が終わる時に年をとる扱いのため、4月1日生まれの子は3月31日の終わりに年をとり、前の学年に入ります。学年の話をするときの早生まれは、通常1月1日から4月1日までの生まれを指すと考えられます。

2024年2月生まれの子で数えてみます。同じ学年の2023年4月2日〜12月生まれの子が満年齢で祝うなら、3歳は2026年。2024年2月生まれの子は数え年なら2026年、満年齢なら2027年なので、数え年を選べば同学年の満年齢組と同じ年になります。

ただし、これは同学年の子が満年齢で祝う場合の計算で、必ずそろうとはいえません。体格で考えるなら、2026年11月の参拝日にこの子はおおむね満2歳8〜9か月です。着物で歩く時間や撮影の長さに付き合えるかを見て、1年待つ選び方もあります。

学年の区切りと入学までの手続きは、こちらの記事で扱っています。

きょうだい一緒にするときの決め方

上の子と下の子で数え方を変えてかまいません。神社本庁のページに年齢の数え方の指定はなく、組み合わせは家庭で決められます。

そろうかどうかは、きょうだいの生まれ年の差で決まります。祝う年齢の差(7歳と3歳なら4)と生まれ年の差が同じなら、同じ数え方でそろいます。下の表の組み合わせから計算すると、生まれ年の差が1つ大きければ上を満年齢・下を数え年、1つ小さければ上を数え年・下を満年齢にするとそろいます。

上の子 下の子 そろう年
2019年生まれの女の子(7歳・満年齢) 2024年生まれ(3歳・数え年) 2026年
2020年生まれの女の子(7歳・数え年) 2024年生まれ(3歳・数え年) 2026年
2020年生まれの女の子(7歳・満年齢) 2024年生まれ(3歳・満年齢) 2027年
2021年生まれの男の子(5歳・満年齢) 2024年生まれ(3歳・数え年) 2026年
2022年生まれの男の子(5歳・数え年) 2023年生まれ(3歳・満年齢) 2026年
2019年生まれの女の子 2025年生まれ そろわない(組み合わせにより1〜3年離れる)

上の子を満年齢、下の子を数え年にする組み合わせは選べる方法の1つですが、一般的なやり方かどうかを示す資料は今回確認できていません。下の子を数え年の3歳で祝うと、参拝の日は誕生日との前後により満1〜2歳です。2人分の着付けと移動を1日でこなせるかも、決める材料になります。

お参りは11月15日前後、過ぎても大丈夫

11月15日当日でなくてかまいません。神社本庁は「11月15日前後の休日」に神社が七五三の親子連れでにぎわう様子を紹介していて、当日だけに限る書き方はしていません。

写真だけ先に撮り、参拝は11月の休日に家族だけで行く分け方もできます。

七五三の写真を年賀状に使うなら、2027年用の年賀状の投函時期をこちらで確かめられます。

七五三のあとに続く2027年の子どもの行事は、こちらの記事に暦の順で並べています。

2024年生まれの子が数え年の今年か満年齢の来年かで迷ったら、11月の参拝予定日にその子が何歳何か月になるかを、写真館に電話する前に数えてみてください。

出典

すべて2026-10-13に確認。

よくある質問

七五三は満年齢と数え年のどちらで祝うもの?
どちらで祝ってもかまいません。神社本庁の七五三のページには年齢の数え方の指定がなく、明治ほほえみクラブも「どちらでもいい」と説明しています。年齢の言い表し方としては、1949年公布の法律が満年齢で言い表すよう求めているとされています。
早生まれの子は七五三をどっちで祝う?
計算のうえでは、同学年の子に合わせたいなら数え年、成長を待ちたいなら満年齢が目安です。2024年2月生まれなら数え年で2026年、満年齢で2027年になり、数え年を選ぶと同学年で満年齢を選ぶ子と同じ年になります。これは同学年の家庭が満年齢を選ぶ場合の計算で、必ずそろうとはいえません。
兄弟・姉妹で一緒に七五三をしてもいい?
数え方の組み合わせで、同じ年にそろう場合があります。計算上は、上の子と下の子で数え方を変えれば、生まれ年の差が祝う年齢の差より1つ大きい、または1つ小さいきょうだいも同じ年にそろいます。たとえば2019年生まれの姉と2024年生まれの下の子は、姉を満年齢、下の子を数え年にすると2026年にそろいます。
七五三は11月15日を過ぎても大丈夫?
大丈夫です。神社本庁も「11月15日前後の休日」に神社がにぎわう様子を紹介していて、当日に限っていません。

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