災害用伝言ダイヤル、元日に家族で試せます

防災・家庭の安全memStock編集部(更新: 2026年10月22日)
災害用伝言ダイヤル、元日に家族で試せます

災害用伝言ダイヤルの使い方は、録音なら「1」、再生なら「2」を押し、キーにする電話番号を入れる操作です。この操作は、正月三が日(1月1日0時〜3日24時)の体験利用日に実際に試せます(NTT東日本の案内、2026年10月時点)。帰省で全員がそろう1月1日に、実家の固定電話の番号を全員共通のキーに決めて、一人ずつ録音と再生を済ませておきます。

1月1日から3日は、災害用伝言ダイヤルを体験利用できる

災害用伝言ダイヤルを試せる体験利用日は、毎月1日・15日、正月三が日、防災週間、防災とボランティア週間です(2026年10月時点のNTT東日本の案内)。毎月2回の定例日のほかに、年に3つのまとまった期間があります。

災害用伝言ダイヤルは被災地への通信が増えてつながりにくくなったときに提供が始まる「声の伝言板」です。練習には、伝言を実際に録音・再生できる体験利用日を使います。

期間 日時(2026年10月時点) 備考
毎月1日・15日 各日0:00〜24:00 1月1日は三が日と重なる
正月三が日 1月1日0:00〜1月3日24:00 帰省中の家族で試しやすい
防災とボランティア週間 1月15日9:00〜1月21日17:00 始まりは9時、終わりは17時
防災週間 8月30日9:00〜9月5日17:00 始まりは9時、終わりは17時

体験利用中の伝言は1件30秒まで録音でき、1つの電話番号に20件まで残せます。保存は体験期間が終わるまでなので、三が日に録音した伝言は1月3日の24時まで聞けます。帰省から戻った日に自宅の電話で再生してみれば、離れた場所から聞けるかも確かめられます。

体験利用日でも、災害が発生した際には体験利用ができない場合があります。実際の災害のときの蓄積数や保存期間は状況に応じて設定されるため、30秒・20件は体験時の条件として覚えておきます。日時も年によって変わる可能性があり、12月のうちにNTTの案内ページで見直しておくと安心です。

キーにする電話番号を1つ決める。実家の固定電話が向く

キーは家族で1つに決め、実家に固定電話があればその番号にします。録音した人と再生する人が同じ番号を入れなければ、伝言にたどり着けません。

NTT東日本も2022年1月の体験利用の案内で、安否確認のキーとなる「電話番号」を予め決めておくよう呼びかけていました。家族それぞれが自分の携帯番号で録音すると、再生する側は誰の番号を入れればよいか迷います。祖父母が長く使っている固定電話の番号なら、親世代にとっては子どもの頃からかけ慣れた番号ということもあります。

固定電話の番号は市外局番から入力します。2026年10月時点で、NTT東日本・西日本の電話サービスから災害用伝言ダイヤルで録音・再生する通話料は無料です。実家の電話がNTT東西の加入電話かどうか、契約先を見ておくと料金の心配が減ります。

実家に固定電話がなければ、携帯電話の番号もキーにできます。災害用伝言ダイヤルの登録対象には固定電話のほか、携帯電話、PHS、IP電話の番号も含まれています。その場合は「祖母の携帯」のように、誰の番号を使うかを家族で1つに決めます。

実家の固定電話は、不審な電話への備えでも家族の話題になります。電話でだまそうとする手口に家族でどう備えるかは、こちらの記事にまとめています。

録音する人、再生する人を分けて一巡させる

一人が録音し、別の人が自分の電話から再生して、聞こえたら役を入れ替えます。全員が録音と再生を一度ずつ終えたら一巡です。

最初は祖父母が実家の固定電話から災害用伝言ダイヤルを使い、「1」を押してキーの番号を市外局番から入れ、伝言を吹き込みます。次に親が自分のスマホから災害用伝言ダイヤルを使い、「2」を押して同じ番号を入れ、祖父母の声が流れるかを聞きます。続けて親が録音し、祖父母が固定電話で再生。電話を持っている子がいれば、同じように一度ずつ回します。

録音は30秒で区切られるので、話す中身を先に決めておくと慌てずに済みます。摂津市の資料は、伝言に「名前・今いる場所・誰と一緒にいるか・安否・次の行動の予告」などを簡潔に話すよう示しています。「〇〇です。自宅にいます。下の子と一緒です。けがはありません。夕方に小学校へ向かいます」くらいなら、30秒に収まりやすい長さです。

携帯電話から災害用伝言ダイヤルを使う場合の通話料について、2026年10月時点のNTT東日本の案内は各通信事業者への問い合わせとしています。無料とは限らないため、気になる人は契約先で確かめてから試します。

家族以外に聞かれたくない伝言には、暗証番号つきの操作もあります。録音は「3」、再生は「4」を選びます。使う場合は暗証番号も家族で共有しておかないと、再生する側が聞けません。

子どもだけで家にいる時間に災害が起きる場面も、試すときに話しておけます。留守番を何歳から任せるかを法律の面から整理した記事が、同じ回にあります。

スマホの人はweb版の災害用伝言板でも同じ番号に残せる

NTT東日本の案内では、災害用伝言ダイヤルとインターネットの災害用伝言板(以下、web版の災害用伝言板)は連携していて、それぞれで登録された伝言を相互に確認できます。

災害用伝言ダイヤルで録音した声はweb版の災害用伝言板で音声ファイルとして再生でき、web版の災害用伝言板に打ち込んだ文字は音声に変換されて災害用伝言ダイヤルで聞けます。祖父母は固定電話で災害用伝言ダイヤル、孫の世代はスマホでweb版の災害用伝言板という組み合わせでも、同じキー番号なら伝言がつながります。

紛らわしいのは携帯電話会社の「災害用伝言板」です。web版の災害用伝言板の案内には、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク提供の「災害用伝言板」が災害用伝言ダイヤル・web版の災害用伝言板とは別のサービスとして並んでいます。各社の伝言板の提供条件や体験日は今回確認できなかったため、使う場合は契約先の案内で確かめてください。

サービス 使う機器 キーにするもの 料金(2026年10月時点) 体験できる日
災害用伝言ダイヤル 電話(固定・携帯など) 電話番号(固定は市外局番から) NTT東西の電話からは通話料無料。携帯などは各事業者に確認 毎月1日・15日、三が日など
web版の災害用伝言板 インターネット経由 電話番号(災害用伝言ダイヤルと相互に確認できる) 【未確認】 2026年10月18日は体験利用可と表示(理由は未確認)
携帯各社の災害用伝言板 各社の案内で確認 各社の案内で確認 各社の案内で確認 各社の案内で確認

2026年10月18日にweb版の災害用伝言板を開くと「本日は体験利用が可能です」と表示されました。この日は定例の体験利用日ではなく、表示の理由は確認できていません。web版の災害用伝言板がいつでも試せるとは考えず、1月1日に災害用伝言ダイヤルとあわせてトップページの表示を見ておきます。

試したら、紙に書いて冷蔵庫に貼る

一巡したら、押す数字とキーにした電話番号を1枚の紙にまとめ、実家と自宅の冷蔵庫に貼ります。

紙に書いておくのは次の5つです。

  • 押す数字(録音は1、再生は2。暗証番号を使うなら3と4)
  • キーにした電話番号(市外局番から)
  • 伝言で話す順番(名前・今いる場所・誰と一緒か・安否・次の行動)
  • スマホからはweb版の災害用伝言板で同じ番号の伝言を見られること
  • 携帯各社の災害用伝言板は災害用伝言ダイヤルとは別のサービスであること

自宅では子どもの目に入る高さに貼っておくと、留守番中の子も読めます。実家では、祖父母がふだん電話をかける場所から見える位置が向いています。

帰省のときに実家の冷蔵庫や郵便物、電話まわりで確かめておきたいことは、別の記事で扱っています。

元日の昼、全員がそろったところで、祖父母が実家の受話器を取って伝言を吹き込む。最初の1件が録音できれば、あとは順番に回していけます。

出典

すべて2026-10-18に確認。

よくある質問

携帯電話の番号でも災害用伝言ダイヤルに登録できますか?
できます。NTT東日本の案内では、災害用伝言ダイヤルのキーにできる番号には固定電話のほか、携帯電話、PHS、IP電話の番号も含まれます。固定電話の番号をキーにする場合は市外局番から入力します。
携帯会社の災害用伝言板の伝言を固定電話で聞けますか?
NTT東日本の案内で災害用伝言ダイヤルと相互に確認できるとされているのはweb版の災害用伝言板の伝言です。web版の災害用伝言板の文字の伝言は音声に変換され、災害用伝言ダイヤルで再生できます。携帯電話会社の災害用伝言板は災害用伝言ダイヤル・web版の災害用伝言板とは別のサービスとして案内されており、災害用伝言ダイヤルから聞けるかは今回確認できていません。
災害用伝言ダイヤルで録音できないのはなぜですか?
体験利用日以外の日だった可能性があります。災害用伝言ダイヤルは災害でつながりにくくなったときに提供されるサービスで、練習できるのは毎月1日・15日や正月三が日などの体験利用日です(2026年10月時点)。防災週間と防災とボランティア週間は9時に始まり17時に終わるので、時刻も確かめてください。災害が発生した際は体験利用日でも使えない場合があります。
docomoなどの携帯電話からも災害用伝言ダイヤルは使えますか?
NTT東日本の案内には携帯電話から発信する場合の記載があり、通話料は各通信事業者に問い合わせるよう書かれています。2026年10月時点で無料とは限らないため、契約している事業者で確かめてから使ってください。

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