通学路練習はいつ?歩行中死傷率は7歳最多

school-lifememStock編集部
通学路練習はいつ?歩行中死傷率は7歳最多

人口10万人当たりの歩行中死傷者数は7歳が116.7人で、全年齢のなかで最も多くなっています(令和2年版警察白書、平成27年~令和元年の平均)。通学路の練習は、学校から通学路や通学班の案内があれば、その道を親子で歩くところから始めます。奈良市や東広島市では説明会を1〜2月に開いています。

なぜ7歳に事故が集まるのか

7歳に歩行中の事故が集まる原因は、今回確認した資料だけでは特定できません。統計の取り方を変えても、小学校低学年の歩行中の事故は上位に来ます。

ただ「7歳が最多」と一口に言っても、何を数えたかで最多の学年は入れ替わります。資料ごとの数え方と期間を並べると、次のとおりです。

資料 数えたもの・期間 最も多い年齢・学年
令和2年版警察白書 人口10万人当たりの歩行中死傷者数(平成27年~令和元年の平均) 7歳(116.7人)
平成30年交通安全白書 歩行中の死者数・死傷者数(平成25~29年の合計) 小学1年生。死者数は小学6年生の8倍
令和7年版警察白書 小学生の死者・重傷者数。歩行中以外も含む(平成27年~令和6年の合計) 小学2年生(1,676人)

令和7年版の同じ図表では、死者・重傷者の総数は2年生が1,676人で、1年生の1,609人を上回りました。歩行中だけに絞ると、1年生が1,244人、2年生が1,194人で、順番が逆になります。

事故の場面で目立つのは横断です。平成29年~令和3年の合計で、歩行中に死亡または重傷を負った児童2,522人のうち、74.7%にあたる1,877人が道路を横断している最中でした。

原因を子どもの飛び出しだけで説明するのも正確ではありません。埼玉・千葉・東京・神奈川の四都県の平成25~29年の集計では、歩行中に死傷した小学生の約半数に何らかの違反があり、そのうち約3割が飛び出しでした。

練習はいつから始めるか

練習は、学校から通学路と集合場所が示されてから、その道で始めます。地図に載った道が家から見て遠回りに思えても、まずはその道で練習します。

説明会の時期は自治体や学校によって違います。2026年10月時点で、奈良市教育委員会は入学説明会や体験入学会を1月下旬~2月下旬に、東広島市は各小学校の入学説明会を1月から2月に実施すると案内しています。朝霞市の子育てガイドブック2026年度版には、例年2月ごろの説明会で通学班や通学路、必要な準備品の説明があると書かれています。

時期 出来事 分かること やること
1〜2月(奈良市・東広島市の例) 入学説明会 通学路、通学班(朝霞市の例) 配られた地図で道と集合場所に印をつける
学校から通学路が示されたあと ― ― 登校の時刻に合わせて往復する。下校の時間帯にも歩く
入学前 ― ― ランドセルを背負い、子どもが前に立って道案内する
入学後 登下校が始まる 一緒に歩く子や班の顔ぶれ 付き添いを減らす順番を家族で話す

何回歩けば足りるかは、子どもが迷わずに先に立って歩けるか、渡る場所ごとに自分から止まれるかで判断します。朝の練習は、実際に家を出る時刻に合わせます。

入学前の準備を月ごとに並べた記事もあります。説明会の前後で何を済ませておくかを確かめるときに使えます。

歩くときに何を確かめるか

いちばん時間をかけるのは、道路を渡る場所です。通学路で渡る場所を家を出たところから全部数え、それぞれで止まる位置と、左右と後ろを見る順番を子どもに口で言ってもらいます。

信号のある横断歩道では、青になってすぐ渡らず、曲がってくる車が止まったかを見てから渡る約束にします。止まっている車のあいだや、塀で見通しの悪い角では、親も子どもの背の高さにしゃがんで、周りの見え方を一緒に確かめます。

雨の日は一度、傘を差した状態で歩き、周りを確かめます。忘れ物に気づいても道の途中で走って引き返さない、という約束もこのときに決めます。走って戻ると、渡り終えた道路をもう一度急いで渡ることになるからです。

入学前に、ランドセルを背負った状態でも一度歩いてみます。背負ったままで、渡る前に左右を確かめられるかを見ます。学校で決まった帽子やランドセルカバーがあれば、それも本番と同じ格好で歩きます。

行きと帰りでは景色が反対になります。登校の向きで覚えた曲がり角の目印を、帰りの向きでも子どもに指してもらいます。困ったときに入れるお店や交番の場所も、帰り道の側から確かめておきます。

事故が多いのは朝と夕方

歩行中の児童の死者・重傷者は平日の14〜15時台にも多いため、帰り道と放課後に出かける道も歩いておきます。平成25~29年の集計でも、小学生の歩行中の死傷者は7時台と15~17時台に多く、通行目的では登下校中が35.3%で最多でした。

場所は自宅の近くに集まっています。四都県の平成25~29年の累計で、小学1年生の歩行中の事故の約8割が自宅から1km以内で起きていました。学童や習い事、友だちの家、公園への道も、通学路と同じように歩いて確かめておけます。

入学後に放課後の行き先が決まったら、その道も一度は一緒に歩きます。日が短くなる季節の下校の歩き方は、こちらの記事にまとめています。

自宅近くの生活道路で、車の速度がどう決められているかを知っておくと、子どもに渡り方を教えるときの説明が具体的になります。

一人で登校させるのはいつからか

一人で登校を始める時期について、今回確認した資料では全国共通の基準は見つかりませんでした。付き添う範囲も含めて、学校や通学班の案内をまず確かめます。

付き添いを減らすときは、いきなりなくすより、距離で区切ると子どもと親の両方が様子をつかめます。横に並んで歩くところから始め、うしろから見守る形へ、付き添う範囲を少しずつ短くしていきます。うしろから見ていて、渡る場所で子どもが自分から止まっているかが、離れてよいかの手がかりです。

子どもが親と一緒でないと行きたがらない時期もあります。その場合も、集合場所まで、校門の手前の角まで、と区切りを子どもと決めておくと、どこで手を離すかを毎朝話し合わずにすみます。

下校の方法は、学校の案内や放課後の予定に合わせて確かめます。一人で歩かせ始めるときの見守り端末は、こちらの比較記事で選び方を扱っています。

入学して最初の学期の終わりには通知表を受け取ります。「よくできる」がどう決まるのかは、同じ時期に出した記事で整理しています。

説明会で通学路の地図を受け取ったら、渡る場所に一つずつ印をつけて、次の平日の朝、登校する時刻に子どもを先に立たせて歩いてみてください。

出典

すべて2026-10-24に確認。

よくある質問

新一年生の登校の付き添いはいつまで続けますか?
今回確認した資料では、全国共通の期間は確認できませんでした。付き添う範囲を少しずつ短くし、渡る場所ごとに子どもが自分から止まって左右を見られているかを確かめながら離れていきます。
小学1年生で一人で登校する子はいますか?
一人で登校するか、通学班や友だちと登校するかは、学校からの案内で確かめます。朝霞市の例では、入学説明会で通学班や通学路の説明があります。
一人で通学するのは何年生からが平均ですか?
一人で通学を始める学年の全国平均は、今回の資料では確認できませんでした。統計から分かるのは、歩行中の事故が低学年で多いことです。令和7年版警察白書では、平成27年~令和6年の合計で歩行中の死者・重傷者は小学1年生が1,244人、2年生が1,194人でした。
入学式の翌日から子ども一人で学校に向かわせても大丈夫ですか?
学校から登校方法の案内があれば、まずそれに従います。そのうえで、付き添いを減らすかどうかは、学校の案内と、入学前に歩いたときの子どもの様子を見て決めます。平成25~29年の集計では小学生の歩行中の死傷者は7時台にも多いので、最初の数日は朝だけでも後ろから見ておくと安心です。

「入園・入学・学校生活」の記事をまとめて読む →

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